物流業界におけるアソートの意味を詳しく解説!シーン別の使い方やメリットも

アソート

お菓子や惣菜、食材などの宣伝用語として、ECサイトやカタログなどで日常的によく目にするアソートという言葉。漠然とした理解はあっても、その意味を詳しく聞かれると答えに窮してしまう人も多いのではないのでしょうか。

アソートは物流業界で専門的に使われている言葉であり、その使い方は状況によって若干異なります。しかし、アソートには多くのメリットがあるので、詳しく知っておくに越したことはありません。

そこで、今回は特に物流とその関連業界におけるアソートについて取り上げます。

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アソートとは

アソートは、英語の【assort】の和訳で、「分類する」「取り揃える」「調和する」「交際する」と言った意味を持つ動詞です。アソートメント【assortment】という名詞形もあり、この場合は、「盛り合わせ」とか「詰め合わせ」の意味で使われます。アパレル業界・小売業・ファッション、インテリア業界など様々な場面で使用されています。

一方で、物流業界においてアソートは、主に以下の2つの意味で使用されます。

  • 仕分け
  • 詰め合わせ・同梱

詳しく解説していきます。

物流業界におけるアソートの意味と使い方:① 仕分け

物流業界で使われるアソートの意味の1つ目は、倉庫業務における仕分けです。

仕分けには、倉庫への入庫と出荷という2つのシーンがあります。

まず、製造工場から商品が入荷されると、商品は品目やメーカーごとに仕分けされ、指定された棚に収納されますが、これをアソートと呼びます。

  • 「A社から届いた冷蔵品と冷凍品を間違いなくアソートする」
  • 「今日届いた200点の荷物は、来月に出荷予定のB社向けの商品だから、他の在庫と混ざらないようにアソートしておいてください」

といった使い方をします。

一方、出荷におけるアソートは、荷物を配送する宛先ごとに仕分ける意味で用いられます。大型の物流倉庫でよく見かける「ソーター」というマテハン機器があります。これは、大量の荷物をエリア別、顧客別に高速で仕分けする機能を持ちますが、アソートの一部の「ソート」からネーミングされました。

  • 「15番Cの在庫棚にある100個の製品を10社分にアソートして出荷する」

という使い方をします。

関連記事:倉庫内のピッキング作業を効率化するコツを紹介!

デジタルアソートシステム(DAS)とは

物流現場や倉庫では、毎日、仕分け作業が行われていますが、デジタルアソートシステム(DAS)を使うと、この作業をハンディターミナルなどでデジタル化することで、作業ミスの削減や作業効率の向上に役立てることができます。

関連記事;DASとは?概要やメリット、注意点、導入方法紹介

物流業界におけるアソートの意味と使い方:② 詰め合わせ・同梱

物流業界で使われるアソートには、ギフト用に梱包する「詰め合わせ」や「同梱」を意味することもあります。

多品種の商品を在庫管理している倉庫においては、納品先によってピッキングする品目が実にさまざまです。例えば、ネジやボルトだけでも、数十種類におよぶケースがあります。仮に200種類の中から20種類のネジを一つの段ボール箱に同梱する場合に、アソートを使います。

あるいは通販で1人のユーザーが、石鹸とスリッパ、洗濯バサミ、帽子とまったくカテゴリーの異なるアイテムを同時に注文したとして、それらをバラバラに送るのではなく、一つに詰め合わせて送る際に、アソートを用います。小売店で詰め合わせとしてセット販売する際にも、「スイーツアソート」「ギフトアソート」といった使い方が多用されるので、お馴染みかもしれません。

アソートの活用方法

販売促進

アソートは、特にメーカーにとって販売促進を目的とした様々な活用方法が考えられます。

  • 注文品以外の商品が紹介されたチラシやカタログ、注文用紙
  • 注文品以外のサンプル
  • 誕生日などのサプライズプレゼント
  • 商品やサービスについてのアンケート

以上のようなものを注文品とともにアソートして送ることで、より上質な商品に移行するアップセルや複数の商品を追加注文するクロスセルに繋げることが可能になります。

サービスメニューが増やせる

本来なら単独でしか売っていないものを、様々なパターンでアソートし、しかもすべて購入した場合の合計金額より割安にすることで、サービスメニューを大幅に増やすことができます。例えば、紅茶の販売にしても、紅茶だけでなくコーヒーやほうじ茶、あるいは人気のスイーツや食器などとアソートされていると、一気にユーザーの購買意欲を喚起させることができるかもしれません。意外な商品を融合させることにより、それまでになかった消費者のインサイトを突いて、大幅に売上がアップする例は少なくないのです。

ふるさと納税もアソートの良い例でしょう。一定額を同地域に寄付した場合でも、時期によって届く商品が違うというのが、大きな魅力になっています。魚の種類だけでなく、ちくわや蒲鉾といった加工品、ワカメや昆布の乾物。果物なら複数種類の詰め合わせやジュース、アイスなど、まるで宝箱のような贈り物が、色々なバリエーションで届きます。近年は、このようなアソートセットがあらゆるジャンルのネットショップやブランド、スーパー、百貨店などで展開されており、その傾向は年々増加しています。

自由に商品がチョイスできる

消費者にとってはアソートにより、同じ買い物をするにしても選択肢の幅が、大きく広がります。上記のふるさと納税の場合は、何が届くかわからないワクワク感があります。しかしその反面、自分の好みとは異なるものや嫌いなものが含まれている可能性も否定できません。ところが、自分が好きで通うお店やお気に入りのネットショップでアソートサービスがある場合は、好みと予算の範囲で好きなものをチョイスできます。サービスによっては、お店が決めたセット商品ではなく、自分で一から組み合わせて買えるケースもあるので、買い物の楽しみがさらに倍増するといってよいでしょう。

ギフトのバリエーションが多彩になる

アソートを使うと、自分用の買い物だけでなく、人にギフトを送る際のバリエーションも拡大します。意外な詰め合わせが届くと、もらった側も思わぬ喜びや感動が膨らみ、送り手に対する感謝や温かい心が自然と湧き上がることもあるでしょう。

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MOTOMURAのアソートサービスは、お客様の商品をお預かりし、ご注文いただいた商品を保管スペースからピッキングし、アソートして発送するサービスです。MOTOMURAでは、ハンディターミナルと在庫管理システムを活用し、保管スペースから商品を回収する際、異なる商品が混在しないような仕組みを構築しています。MOTOMURAでは、決められたセットのアソートや顧客のお好みのアソート作業も可能です。

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