FBAでの納品方法を解説費用や納品時のポイントとは?

Amazonは商品の出品者に対して、商品の販売から配送まで一括して業務を代行するFBAというサービスを提供しています。本記事では、FBAを利用して商品を納品する方法やFBAのメリット、注意点、手数料などについて解説します。また、FBA納品を代行する業者も紹介します。

FBAの利用をご検討中の方はぜひご参考ください。

1 FBA(Fulfillment by Amazon)とは
2 FBAでの納品手順
3 FBA利用のメリット・デメリット
4 FBA利用の注意点
- 4.1 配送コストを含めて商品価格を決める
- 4.2 FBA納品が利用できない商品もある
5 FBA納品にかかる手数料の内訳
6 関東一円のFBA納品ならMOTOMURAへ
7 まとめ

FBA(Fulfillment by Amazon)とは

FBAとは“Fulfillment by Amazon”の略で、通販会社のAmazonがサードパーティーの販売事業者に対して提供している物流サービスです。

Fulfillment（フルフィルメント）とは、商品の保管、梱包、送り状の記入、発送など、通販商品を消費者に届けるまでの一連の工程を意味します。

» フルフィルメントとは？業務内容や外注メリットを詳しく解説！

つまり、FBAとは、Amazonに登録した販売業者が、売り上げた商品の発送処理をAmazonが一括代行してくれるサービスです。FBAに登録すると、返品・返金を含むすべての発送業務、Amazonの倉庫での商品の保管、ピッキング、梱包などをAmazonに任せることができます。売り手が商品をあらかじめAmazonに送っておけば、後はAmazonが在庫を倉庫に入れ、注文が入るたびにすべて処理してくれます。

また、FBAの大きな利点の一つとして、カスタマーサービスもAmazonが管理してくれることがあげられます。お客様は、問題が発生するたびに販売業者のところに来るのではなく、Amazonのカスタマーサービスとやり取りすることになります。カスタマーサービスは往々にして多くの時間と労力を有するため、これは非常に大きな長所です。Amazonのカスタマーサービスはメール、チャット、電話などで24時間365日対応しているので、お客様はいつでも必要なときにヘルプを受けることができます。このように充実したカスタマーサービスを利用することは、単なるコスト削減に留まらず、顧客満足度の向上にも寄与するものです。

FBAでの納品手順

FBAで商品を納品するにはどのようにしたらいいのでしょうか。以下では、FBAでの納品のやり方を一から解説します。FBAを利用することで、フルフィルメント業務はAmazonに代行してもらうことができますが、以下の業務は自社で対応する必要があります。

商品登録を行う
商品ラベルを準備する
梱包を行う
商品の発送手続きを行う

まずは、Amazonにセラー登録します。⇨ Amazon出品用アカウント登録手順

参考記事：Amazonセラーセントラルとは

1.商品登録を行う

納品のためのステップ1は、商品登録を行うことです。

まずはAmazonのトップページから商品を検索します。この際には商品コードを使うと便利です。該当商品を発見したら「マーケットプレイスに出品する」を選択して登録画面に移行し、出品情報を記入していきます。FBAで納品するためには、フルフィルメントチャネルの項目で、「FBA在庫」にチェックを入れるようにしてください。その後はいくつかの確認事項を経て、最後に数量を入力すればこのステップは終わりです。なお、この商品登録の基本的な操作は自社の物流網でAmazonを利用する場合も同様です。

2.商品ラベルを準備する

ステップ2は、商品ラベルの準備です。

ラベルの印刷および貼り付けは自分で行うか、Amazonのラベル貼り付けサービスを利用して代行してもらうか選択できます。ただし、バーコードが付いていない場合は代行を頼めないので要注意です。なお、商品にメーカーラベルが別途ある場合は、Amazonの商品ラベルに重なるようにして貼り付けてください。ラベリング作業が終わったら、ラベル発行画面に戻り、さらに納品手続きのステップを進めてください。

3.梱包を行う

ステップ3は、段ボールへの梱包作業です。

なお、ここで使う段ボールはAmazonの倉庫に納品する用の段ボールで、お客様に届けるためのものではないので新品である必要はありません。ただし、形を切り貼りしてサイズを変えた段ボールはNGです。また、Amazonへの発送中に商品が破損してしまわないように、緩衝材はしっかり使うことをおすすめします。

4.商品の発送手続きを行う

ステップ4は、商品の発送手続きです。

ここでは送り状を発行することになりますが、同時に日本郵送やヤマトなどの配送キャリアを選択する必要があります。FBAには、配送料金の支払いが不要になる「FBAパートナーキャリア」が設定されており、日本では日本郵便がこれに該当します。日本郵便を選んだ場合は、送り状の発行をする際に商品の寸法などのデータも入力します。これでFBAでの納品手続きは終了です。

FBA利用のメリット・デメリット

FBAを利用するメリットとしてはどのようなことがあげられるでしょうか。以下では、FBAの利点について解説します。

物流業務の負担軽減

FBA利用の第一のメリットは、物流業務の軽減で業務作業の効率化が期待できることです。FBAを利用すれば、商品の販売からお客様への配送までのすべての作業をAmazonが代行してくれます。売り手は商品の在庫を確保し、Amazonの倉庫に預けるだけで、あとはすべて任せればよいのです。これによって売り手は仕入れや商品企画など販売以外の重要な業務にリソースを集中させることができます。FBAを利用することで、わずかな費用で大きな負担を軽減できるのです。

高品質な配送が可能

FBAの第二のメリットは高品質な配送が可能であることです。FBAを利用し、専門の業者に任せることで、物流業務のクオリティを高く維持ができます。また、目的に合わせて商品の梱包、ラベルの貼付、再梱包、FBAパートナーキャリアオプションなどのオプションサービスも利用可能です。商品を迅速に、より良い状態で届けることはEコマースにおいて非常に重要な要素です。

Amazonブランドによる集客が見込める

FBAの第三のメリットは、Amazonブランドによる集客が期待できることです。FBAに登録した出品者の商品は「Amazonプライム」の対象となり、すべての購入者に対象商品を配送料無料で届けることが可能です。とりわけAmazonのプライム会員は、最速で当日中に商品が配達される「お急ぎ便」「当日お急ぎ便」も無料で利用できます。これは消費者にとって非常に魅力的な要素で、Amazonで利用する際にはプライム対象の商品に限定して検索をかけるユーザーも多いでしょう。そうでなくても、プライム対象の商品は検索結果ページで優先的に上位表示されやすくなるというメリットもあります。つまり、Amazonプライムの対象になることは、それだけで自社商品のプライオリティを高めることになります。

FBA利用の注意点

FBAを利用する際には、いくつかの注意点があります。これらの点に留意して、FBAを効果的に活用しましょう。

配送コストを含めて商品価格を決める

FBAを利用する際には当然ながら、Amazonに一定の手数料を支払わなければなりません。それゆえ、Amazonで出品する商品価格を決める際には、配送コストも含めて利益が出るような価格設定をすることが大切です。ただし、Amazonには他の競合商品も多数出品されているので、それらの商品とのあいだで高い競争力を維持できるような価格バランスも見極めなければなりません。

FBA納品が利用できない商品もある

FBA納品が利用できない商品もあることにも注意が必要です。それに該当する商品としては、日本の法律や規格的に不適切な海外製品や、室温で保管できない商品、あるいは化学薬品などがあげられます。FBAに登録した後になってから、扱いたい商品がFBAの恩恵を受けられないことに気づいたということがないように、扱う商品がFBA対象商品かどうかは事前に確認しておきましょう。FBA対象商品か確認する際には、「FBA禁止商品」のリストが活用できます。また、この禁止商品リストに含まれていなくても、温度や湿度のなど保管環境の管理に繊細さを要する商品は、品質保持の観点からFBAの利用を慎重に検討しましょう。

FBA納品にかかる手数料の内訳

上記でも触れましたが、FBAを利用するにあたっては、「FBA配送代行手数料」や「在庫保管手数料」、「長期在庫保管手数料」など各種の手数料がかかります。FBAの手数料は、商品1点あたりの手数料で、商品の寸法と重量に基づいています。以下では、それぞれの手数料の内訳について解説します。なお、FBAの利用にどれほどの金額が必要かは、下記の「FBA料金シミュレーター」で見積もり予想ができます。
（リンク先：https://sellercentral.amazon.co.jp/fba/profitabilitycalculator/index）

・FBA配送代行手数料
注文商品の出荷やそれに関連したサービスにかかるFBA手数料の概要です。

・在庫保管手数料
Amazonの倉庫に商品を保管するためにかかる手数料です。すべての商品に対して日割りの手数料が一ヶ月単位で発生します。

・長期在庫保管手数料
在庫保管期間が長期に及ぶ場合は、月額の保管手数料に加えて、長期在庫保管手数料も必要です。これはAmazonがあまり長期間にわたって、大量の在庫を抱えたくないという事情が反映されています。

・FBA在庫の返送/所有権の放棄手数料
Amazonに預けた在庫の返送や廃棄を依頼した場合にかかる手数料です。商品1点単位で請求が生じます。

・購入者返品手数料
Amazonの出品商品の中には、消費者に対して返送料無料のサービスを提供しているものもあります。購入者返品手数料は、これに該当する商品について発生する手数料です。

・在庫保管超過手数料
規定の在庫保管制限を超過した場合にかかる追加の手数料です。

関東一円のFBA納品ならMOTOMURAへ

FBAはAmazonの出品者の物流業務を大きく効率化してくれます。しかし、Amazonに商品を納品するまでのあいだにも、いくつかの煩雑な手順を通過しなければいけないことも確かです。例えば、商品の梱包作業などは、納品する商品が多いほど手間がかかるでしょう。

株式会社MOTOMURAではFBA納品の代行サービスも提供しています。FBA納品に要する複雑な手続きはもちろん、梱包から配送に至るまで様々な支援がMOTOMURAなら可能です。また、MOTOMURAは埼玉県志木市という首都圏に隣接した場所に拠点を構えているので、遠方から発送する場合と比べて輸送費を大幅に削減することができます。こういった支援を利用しFBA納品を効率化することで、大きな売り上げ上昇が期待できるでしょう。

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