最近ではフリマサイトやECサイトの運営が盛んになってきたこともあり、様々な配送方法が現われ始めました。
その中でも最近人気なものの1つが、郵便ポストに投かんするだけで配送可能な「ネコポス」や「ゆうパケット」といった手段になります。ですが、似たようなサービスのためにどのように使い分ければ良いのか分からない…とお悩みになる方も少なからずいるでしょう。そこで、こちらの記事では以下のような内容についてご紹介していきます。
- ネコポスとゆうパケットのサービス内容について
- ネコポスとゆうパケットのサービス内容の比較 (共通点と相違点について)
- ネコポスとゆうパケット、それぞれのサービスをどのように使うのがおすすめか
こちらの記事を読んでネコポスとゆうパケットの違いを理解して、上手に使い分けができるようになりましょう。
→ダウンロード:物流担当者が知っておくべき!アウトソーシングで期待できる導入効果
追記:2023年6月のニュースリリースによれば、日本郵政グループとヤマトグループの提携によりサービスのリニューアルを行うことを発表しました。2023年10月から「ネコポス」のサービスを順次終了し、「ゆうパケット」を活用した「クロネコゆうパケット」としてリニューアルされます。これにより、2024年度末を目途にヤマト運輸は日本郵便の配送網を利用して、より広範な地域でのサービス提供を行うようです。
(2)小型薄物荷物領域
ヤマト運輸が取り扱っている「ネコポス」のサービス提供を2023年10月から順次終了し、日本郵便が取り扱う「ゆうパケット」を活用した新サービス「クロネコゆうパケット(仮称)」として取り扱います。ヤマト運輸がお客さまからお荷物をお預かりし、日本郵便の引受地域区分局に差し出し、日本郵便の配送網でお届けします。
2024年度末を目途に、全ての地域で新サービスをご利用いただけるようにします。
目次
ネコポスからクロネコゆうパケットへ移行
2023年10月よりヤマト運輸の「ネコポス」が順次廃止となりヤマト運輸と日本郵便の協業サービスとなる「クロネコゆうパケット」に切り替わります。
料金ならびにポストへの配達という形態は従来通りとなります。クロネコゆうパケットについて詳しくは下記記事を参考してください。
ネコポスとゆうパケットについて
それでは、最初にネコポスとゆうパケットがそれぞれどのようなサービスなのか、簡単に見ていきましょう。
ネコポスとは
ネコポスは「クロネコヤマト」によって行なわれている、ポスト投函で受付可能な配達サービスになります。フリマサイトなどからの利用の場合、匿名での配送が可能な点が特徴です。
それ以外は法人契約の上での利用が主な使われ方となります。
専用のラベルがあるため、サービスを利用したい場合はそちらに必要事項を記載の上、送付する必要があります。
ゆうパケットとは
ゆうパケットとは、日本郵便によって行なわれている小型の荷物を郵便で送れるサービスになります。
オークションやフリマアプリで売れた商品の配達も可能なため、幅広いシチュエーションで利用可能です。
専用の宛名シールがあるため、そちらに必要な内容を記載の上、送付が可能です。
このように、概要のみでは2つのサービスにはほとんど差は見受けられません。
ネコポスとゆうパケットのサービス内容を比較!
ゆうパケットとネコポスのサービス内容について、以下のような表にまとめました。相違点については、それぞれ各項目で詳しく見ていきましょう。
項目/サービス名 | ゆうパケット | ネコポス |
---|---|---|
送料 | 250円~360円 | 385円以内 |
3辺の長さ | 長辺34cm 以内かつ 長辺+短辺+高さの合計が60cm以内 | 縦23cm~31.2cm以内かつ 横11.5cm~22.8cm以内 |
厚み | 3cm以内 | 3cm以内 *法人利用の場合2.5cm以内 |
支払い方法 | 現金、切手 *一部郵便局に限って、クレジットカード、電子マネー、バーコード払いにも対応 | 法人で一括支払い *ECサイトやフリマアプリでの利用の場合、売り上げなどから差し引かれるケースが多い |
荷物の補償有無 | なし | あり |
サービスを利用可能な人 | 個人から個人でも利用可能 | 個人事業主・法人 フリマサイトからの利用 |
配送対応不可能な荷物 | 信書が送れない | 信書が送れる |
重量 | 1kg以内 | 1kg以内 |
追跡サービス | あり | あり |
ゆうパケットとネコポスを比較 相違点について
それでは、上の表を参考に、ゆうパケットとネコポスの相違点について、一つ一つ取り上げて見ていきましょう。
サービスを利用可能な人
ネコポスは基本的に個人事業主あるいは法人が契約した上で利用するサービスになります。
そのため、個人が利用することはできません。
基本的にフリマアプリやECサイトなどを通じてのみ利用する場合があるという認識になります。
一方で、ゆうパケットは上記のような制限はなく、誰でも利用可能です。
このように、使える人に制限があるかないかが大きな違いとなります。
送料
料金に関してはどちらのサービスもルールが大きく異なっています。
ゆうパケットの場合、荷物の厚さによって、以下のように配送料金が変わってきます。
〜1 cm未満→ 250 円
1cm〜2cm → 310円
2cm〜3cm→360円
そのため、事前に荷物の厚さを測った上で、値段を確認しておくようにしましょう。
一方、ネコポスは値段が契約している法人によって変わってきます。要するに、利用しているサービスなどで値段が変わってくるため、サービスごとに確認する必要があります。
一つの基準として、最大385円、と考えておくといいですよ。
荷物のサイズ(辺の長さ、厚さ)
まず、それぞれのサービスでは配送可能な荷物の大きさが違っています。
ゆうパケットでは縦+横+高さの3つの辺の長さの合計が60cm以内かつ、最も長い辺が34cm以内である必要があります。
一方で、ネコポスの場合は縦23cm〜31.2cm、横11.5cm〜22.8cm以内に収まっている必要があります。
ネコポスの場合、 A4サイズの封筒(角形2号封筒)を送ることができないため、その点にはご注意ください。
また、送れる荷物の厚さもゆうパケットは3cm、ネコポスは2.5cmと異なっています。厚みのある荷物を送る際は注意して下さい。
ただし、一つ注意点として、ネコポスの厚みの条件には例外があります。フリマアプリなどでの利用の場合は、厚さの条件が「3cm以内」に変わってきます。
このように、利用目的に応じて条件が変わってくるので、サイトを通じて個人で利用する場合は規約などを確認しておくことを推奨します。
ラベル作成
ゆうパケットではラベルの作成を専用のアプリ上など、手軽に作成して、自宅での印刷が可能です。一方で、ネコポスの場合はアプリからの作成などは不可能になります。
ただし、フリマアプリやECサイトなどを利用する場合、専用のラベルは不要になります。
(QRコードやバーコードが発行され、クロネコヤマトの営業所やコンビニなどで発送用のラベルが印刷されます)
そのため、あくまでラベルは法人などで利用する際に必要になると思ってください。
配送対応不可能な荷物
ネコポスとゆうパケットでは発送できないものも異なっています。
基本的に、どちらのサービスでも以下のようなものは送れません。ご了承下さい。
- 危険物
- 動物
- 貴重品 等
加えて、ゆうパケットでは信書を発送できません。
このように、発送できないものについては若干異なっているため、以下のホームページをご参照の上、自分の送りたい荷物が送れるかご確認ください。
- ネコポス:宅急便等で送れないもの | ヤマト運輸
- ゆうパケット:発送できない商品(おてがる配送(日本郵便))
補償の有無
また、ゆうパケットとネコポスでは補償の有無が異なっています。
ゆうパケットには補償に関するサービスは存在しないため、何かあった時は全て自己責任となります。一方で、ネコポスは最大3000円までの範囲で補償をしてくれます。
安全性を重視したいなら、ネコポスの利用をおすすめします。
ネコポスとゆうパケットの共通点
共通している点でも注意するべきポイントがあります。一つ一つの項目について、具体的に見ていきましょう。
重量
発送可能な荷物の重量は、どちらのサービスでも1kgまでと同じになります。
追跡サービスの有無
ゆうパケット、ネコポスどちらも追跡サービスは利用可能です。
そのため、荷物が今どうなっているのかを知りたい場合は、それぞれのサービス元のサイトから追跡番号を入力すれば現状の確認が可能になります。
発送用専用の箱の有無
このように、2つのサービスを比較すると共通点もありますが、細かな相違点がいくつもあります。そのため、ケースバイケースで使い分けが必要です。
ゆうパケットとネコポスを比較! おすすめの使い分け方法
そこで、こちらの記事では、ゆうパケットとネコポスの使い分け方についてご紹介していきます。
個人利用の場合「ゆうパケット」一択
基本的に、個人が個人へ荷物を送る場合は、自動的にゆうパケット一択になります。
ネコポスは法人利用に限られるため、まずはこの前提を念頭に置いておくといいですよ。
フリマアプリなどで利用する場合は荷物によって使い分けが必要
また、フリマアプリでのやり取りの場合は、発送する荷物に応じてどちらのサービスがよいか検討していく必要があります。
具体的には、以下の通りです。
- A4封筒のような、一辺が長い荷物を送りたい場合
→ネコポス(ただし条件範囲内) - お値段を抑えた上で、薄い荷物を送りたい
→ゆうパケット - 補償を付けたい→ネコポス など…。
このように、自分の送りたい荷物に応じた使い分けが必要になってきます。
そのため、こちらの記事の表やQ&Aなどをしっかりと確認の上選択するのを心がけてくださいね。
まとめ
- ゆうパケットもネコポスもポストから投函して発送できるサービスではあるが、多くの相違点が存在する
- ゆうパケット、ネコポスではそれぞれ送れない荷物も存在しているためどちらのサービスを利用するか悩んだ際は、まずそこから確認すること
- その上で、どちらで発送するか悩んだ場合は相違点を踏まえたうえで、自分に合った法を選択すること
このように、ゆうパケットとネコボス、それぞれのサービス概要は基本的にほとんど変わりません。しかし、よく比較してみると細かなサービス内容や発送可能な荷物の条件が異なっています。そのため、正しい使い分けを行う必要があります。基本的に個人での利用の場合はゆうパケットに限られてしまいますが、フリマアプリなどを利用するとゆうパケット、ネコポスどちらも使える場合があります。その時は、自分の発送したい荷物についてしっかりと確認した上で適切な方法を選ぶようにしてください。どちらも利用できる場合は、「送付できる荷物かどうか」「どちらでも発送可能な場合はどちらのサービスの方が自分に合っているか」を相違点を踏まえて選ぶようにしましょう。
2023年10月1日より、ヤマト運輸が引き受けから投函まで行ってきた「ネコポス」の代替サービスとして、「クロネコゆうパケット」というサービスがはじましました。
関連記事:クロネコゆうパケットとは
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