楽天RMSとは?

楽天RMSとは、楽天が出店者向けに提供している、店舗運営に必要な様々な業務負担を軽減し、初心者でも出店を気軽に行えるようにしてくれるシステムです。

本記事では、楽天RMSとは何か、楽天RMSが備える8つの便利な機能、メリットやデメリットのこと、また有効活用するためのヒントと、費用のお話しについて解説させていただきますので、ぜひお目通しください。

楽天RMSとはRakuten Merchant Serverという店舗運営システムのこと

楽天RMSとは、Rakuten Merchant Serverという楽天による出店者向けシステムの頭文字をとったものです。 RMSを利用することで、楽天に出店するにあたって必要になる、店舗や商品ページ作成・受注管理やメルマガ配信、また店舗運営における戦略に欠かせない各種データの収集・分析などが可能になるというもの。 店舗運営の負担軽減・スムーズな運営を実現しつつ、顧客とのコミュニケーションもとりやすくなりますから、楽天に出店なさる方には是非有効活用していただきたいシステムです。 操作方法でわからない部分が出たときや、何かトラブルが発生しても、24時間フルサポートのコールセンターもあるので安心して利用できるのも嬉しいポイントでしょう。

楽天RMSの8つの機能

楽天RMSには以下の8つの機能があります。

  1. 店舗構築
  2. 受注管理
  3. メール配信
  4. データ分析
  5. 画像登録管理機能
  6. 画像登録管理機能
  7. 動画登録管理機能
  8. CSVデータダウンロードサービス
  9. RMS商品一括登録サービス

それぞれ詳しく掘り下げて、何ができるのか見ていきましょう。

①店舗構築

店舗構築機能(R-Storefront)は、店舗のトップページ・カテゴリぺージ・商品ページ3つの階層からなる店舗ページの作成を楽にしてくれる機能です。 テンプレートを利用することもでき、店舗ページをどのようにレイアウトするか、商品をどのようにページにレイアウトしていくか、目玉商品のアピールなど、商品情報の登録・設定も含め、効率的に見栄えの良いページが作成できる機能になっています。 PC版店舗ページでなく、スマートフォン版の店舗ページも自動作成してくれるので、店舗作成も効率的に進めていくことができます。 またこの機能では、上記3つのページの他、会社概要・決済・配送・伝言板・店長の部屋といった楽天に出店する多くの店舗が備えるページ作成も行えます。

②受注管理

受注管理はECショップ運営でも重要な業務。RMSでは受注管理機能として「R-Backoffice」という機能を備えています。 R-Backofficeを利用して、商品や受注ステータスなどによる一括処理も可能。「一覧」・「分類」・「一括」と利便性の高い処理機能で、業務効率も向上し店舗運営の負担も軽減できます。 R-Backofficeでは、店舗運営に必要な各種帳票を自動作成する機能も備わっており、事務作業や業務間連携の業務負荷も軽減されます。 また物流・決済サービスとの連携なども含めてサポートしてくれる為、バックオフィスに求められる事務的機能はここで賄うことができるでしょう。

③メール配信

メール配信機能は、受注した際の受注メールや、発送完了時に送付するメールを送信するだけでなく、リピート購入を促すためのメルマガ配信や、特定の条件でピックアップした顧客グループに向けたメール配信などもできる機能です。 長く購入がなかった顧客や、お得意様に向けたお得なセール情報の配信など、必要に応じてメール配信することも手軽に行えます。

④データ分析

店舗運営をしていく上で、様々なデータを収集し解析することも戦略上欠かせません。 RMSではPC・スマホのアクセス割合、客単価、検索キーワード、アクセス人数、ページ別転換率など、その他にも多様なデータが収集されており、分析結果を日々チェックすることも可能です。各種データの数値だけをみるのではなく、日ごと・月ごと・イベント時などの推移も確認できます。 EC店舗運営をしていくと、『当初思っていたターゲット層と、現状の顧客層に乖離があった』というケースも多いですが、RMSのデータ分析機能を活用すれば、顧客属性・商品分析といったデータ分析も気軽にいつでもチェックできますから、早期に方向性をただすことができます。 どうしたら客単価をあげられるか、転換率向上は…といった経営状態を良化させるためのヒントを常に気軽にチェックできるので、是非有効活用していただきたい機能です。

⑤画像登録管理機能

画像登録管理機能でメルマガ配信時や、商品ページなどに掲載する画像を手軽に登録・管理することができます。 登録してある画像の検索も簡単ですし、サイズを編集して掲載するといったことも可能なので、今の時代に欠かせない画像データの管理の負担も大幅に軽減されるでしょう。

⑥動画登録管理機能

ECショップ運営において、ターゲット層に響く情報を発信するためには画像だけでなく動画データの重要性も上がっています。 RMSの動画登録管理機能では、カメラやスマホで撮影した動画もそのままアップロード可能(1ファイル200MB上限)なので、動画の登録・管理も画像同様手軽に行えます。

⑦CSVデータダウンロードサービス

RMSでは各種データを、自社PCに取り込み、別システムへの連携も手軽に行えるCSVデータ形式でダウンロードすることもできます。 この機能で、発送時に利用する宛名ラベル印刷や納品書の処理、運送業者に引き渡す伝票作成、自社の在庫管理・販売管理システムなどとも連携が容易となります。

⑧RMS商品一括登録サービス

店舗構築(R-Storefront)での編集作業時に、CSVファイルでFTP(ファイル転送システム)もアップロードし、大量のページ情報・商品情報を一括登録・編集・削除することを可能にするのが、RMS商品一括登録サービスです。 多くの商品を出品される出店者様や、またセール時期に大量の商品を一度に価格変更したい、といったときにも便利な機能です。

楽天RMS自動化プラン「BOSS」で大幅効率改善も可能!

楽天RMSの利便性をさらに向上させてくれるのが、RSL(楽天スーパーロジスティクス)との連携で自動化してくれる「BOSS」というプランもあります。 BOSSを利用することで、いつでも楽天倉庫から受注から出荷までの業務を自動化することができ、よりスピーディーな発送を実現できるというもの。 近年高まるEC需要のその背景には、物流のスピーディーさが重要視されることが要因の1つともなっており、購入者にとってもスピード感ある配送が購入の決め手となるケースも増加中。RSLも利用しているのであれば、おすすめしたいプランです。 BOSSを利用する際の費用は、月額3,000円から(30日間無料お試し期間あり)となっていますが、出展申し込みと同時申し込みであれば最大6カ月間無料で利用できます。

RSL(楽天スーパーロジスティクス)とは楽天出店者向けの物流代行サービス

RLSは楽天スーパーロジスティクスという、楽天出店者向けの物流代行サービスで、AmazonのFBA(フルフィルメントbyAmazon)の楽天版と認識していただいて相違ありません。 商品は楽天倉庫に入庫し、出荷指示を出せば楽天倉庫で出荷準備を含め発送まで行ってくれるというもので、BOSSと合わせて活用すればよりスピーディーな配送の実現、大幅な業務効率化に繋げられます。

楽天RMSを利用するメリット・デメリット

楽天RMSを利用するメリットには以下が挙げられます。

  • 高い集客力をもつ楽天市場に出店し販売可能
  • 楽天が行う各種イベントやキャンペーンに参加可能
  • 各種データ分析も自動で行われ戦略に即活かせる
  • 店舗ページの作成が楽になる
  • 自由度の高い店舗ページが作成可能になる
  • 初心者可能な操作感で店舗ページ作成の労力を削減できる
  • コールセンター常駐なので困ったときも安心

多くの業務負担を軽減し、効率化に繋げつつ、マーケティング戦略に活かせるデータも常に収集・分析できるRMS。 利用するメリットは多くありますが、デメリットに関しては多額の費用がかかるということもなく、特段ないと言ってしまっても差支えないでしょう。ただし、他店舗出店する場合にはRMS上での管理が少し煩雑になってしまう点は留意しておいてください。

楽天RMSを利用するには特別費用はかかりません

楽天RMSには8つの便利な機能があることをお伝えしましたが、「利用にはどれだけの費用が必要なのか」気にされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。楽天RMSは出店者向けに無料で公開されているシステムで、出店時に発行されるRMSアカウントでログインすれば、どなたでも使えるシステムとなっています。 これは4つある出店プランのどれを選んでも変わりません。ただし上でお伝えしたRSL(楽天スーパーロジスティクス)やRSLと連携し自動化できるBOSSについては、先にお伝えしたように利用料がかかります。

楽天RMS活用法

楽天に出店されるのであれば、ぜひともご活用いただきたいRMS。店舗の現状を正しく把握し、また楽天としてのニーズや顧客層をみつつより魅力的なショップとして顧客と繋がっていくため、是非ともデータ分析機能も含め、有効活用していただきたいシステムです。 マーケティング戦略をしっかり綿密に練っても、移り変わりの早いこの時勢ですから、日々楽天RMSのデータ分析機能で確認することを日課にしていただくことで、より効率的かつ戦略的に店舗運営していただくことができるはずです。 また楽天RMSで得た情報を活かし、自社ECサイトや他のECモール・サイトでの出店に活かすこともできます。 マーケティング戦略のヒントを得たい、というときには楽天大学で情報収集し、自店舗の運営に活かしていただくことも可能です。

楽天RMSが一層便利になる「RMSアプリ」とは

楽天RMSについてここまでお伝えしてきましたが、一部機能をスマートフォンからでも利用できるようにと公開されている「楽天RMSアプリ」があrます。 スマートフォンから簡単にログインし、出先でも店舗運営を行うことができるので是非合わせてご活用ください。RMSアプリは商品管理・処理中の注文状況確認・顧客からの問い合わせなども行うことができるほか、以下データを確認することもできます。ただし個人情報保護の観点、顧客の個人情報の一部は非表示となります。

  • 売上実績(時間別/当日累計)
  • 売上件数(時間別/当日累計)
  • 当月の累計売上
  • 当月の累計アクセス人数
  • 当月の転換率
  • 当月の客単価

楽天RMSアプリでは、上記のほかに生体認証ログインを利用している店舗に限り、注文確認処理を行うことも可能です。

まとめ

楽天出店者の、店舗運営に関わる業務負荷を大幅に軽減してくれるRMSについてご紹介してまいりました。店舗を運営するには様々な労力・コストだけでなく工夫や技術も必要になることから、ハードルが高く感じられる方も多いでしょう。 RMSを活用することで、ハードルを大幅に引き下げ、より気軽に出店できるようになるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。 特に出店後により魅力的な店舗となるため、また店舗運営を軌道に載せるために重要な各種データの収集・分析も自動で、日常的に気軽に確認できるデータ分析機能に関しては、積極的にご利用いただきたい機能です。 楽天RMSを活用してもなお残る物流業務に関しては、RSLを利用するほか、業務規模によっては当社を含めた物流代行のプロにアウトソーシングすることで、安定した物流品質でスピーディーな配送を、負担少なく実現することも可能です。御社にとって最適な方法をご検討いただければ幸いです。

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この記事の著者について

MOTOMURA物流編集部

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物流の基本や改善ノウハウなど、物流担当者が知っておきたい様々な情報を配信している部署です。


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