Shopifyとは?

Shopifyとは?

「ECショップを立ち上げたいがノウハウがない」
「ECショップを立ち上げたいが店舗デザインの自信がない」
「スタートアップは小規模に、後々は越境ECも視野に入れているけど・・」

近年はECサイトを驚くほど簡単に安価で構築できるサービスが登場しています。その一つが、世界でも圧倒的なシェアを誇る「Shopify」です。Shopifyでは、さまざまなユーザーを想定した豊富なプランが用意されており、豊富な拡張機能に加えて、外部システムとも連携しやすい特徴があります。また、多くの言語や通貨にも対応しているので、国内だけでなく越境ECを考えている方にもおすすめです。

Shopifyとは

Shopify」は、カナダ発のクラウド型ECサイト構築サービスです。

2020年の時点で、175か国に利用者が存在し、その数は170万店舗を超えていましたが、2022年に入ると、コロナ禍の影響もあって、その数は388万店舗以上にまで激増しました。

世界中で強く支持されているのは、利用料金が安く、頻繁なアップデートにより常に最良の機能性を追求していることに加え、5,000を超える莫大な数の拡張アプリが存在することに、大きな要因があります。APIを外部に開放しているので、ニーズに合わせてサードパーティー製のアプリが次々と開発されており、非常にカスタマイズしやすい点が、多くのユーザーを魅了しているといってよいでしょう。

Shopifyでは、「プラスプラン」という大企業向けのプランが存在し、一度に大量の注文が殺到したとしても耐えうるだけの大容量サーバーをもちあわせているため、過去にサーバーダウンによるサービス停止といったトラブルは皆無です。そのシステムへの高い信頼性により、ネスレやユニリーバといった世界展開する有名企業も多数活用しています。多言語、多通貨に対応していることも、越境ECを大きく後押ししているといえるでしょう。

2017年より日本語対応がスタートしたため、国内企業や個人の使用例も増えつつあり、今後ますますその需要は高まると考えられます。

ShopifyのECショップ運営事例

Shopifyでは以下のような企業がECショップを運営しています。

  • ユニリーバ(アメリカ)
  • Budweiser(アメリカ)
  • ネスレ(アメリカ)
  • FrancFranc(日本)
  • 虎屋(日本)
  • 土屋鞄製造所(日本)
  • ゴーゴーカレー(日本)
  • BACE FOOD(日本)
  • 土屋鞄製造所(日本)

上記のほかにも、レッドブル、ニューヨークタイムズ、ペプシと名だたる企業もShopifyでECサイトを運営し、国内外に向けたビジネスを展開しています。

オムニチャネルにも対応するShopifyPOS

ECサイト立ち上げのためのプラットフォームであるShopifyですが、現在様々な顧客ニーズにより柔軟に応えるため、オムニチャネル展開する企業も多くなりました。ECサイト運営をしつつ、実店舗と在庫管理なども連動させる作業を別途行うには、かなりの労力・手間・コストが発生してしまいますよね。

ですがShopifyはこうした需要にも柔軟に対応済みで、オムニチャネルに対応するため「Shopify POS」というサービスを提供しています。

Shopify POSを追加すると、実店舗とECショップを統合したCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント:顧客関係管理)が可能に。これにより実店舗とECショップ、またそれらをつなぐための個別システム開発は不要になり、OMO(online Merges with office」)、実店舗とECショップが融合したショップ運営が可能になるのです。

Shopify POSで開設されているチャネルは以下になります。

  • 実店舗
  • オンラインストア
  • Amazon
  • Facebook
  • Instagram
  • 購入ボタン
  • Pinterest
  • Google Shopping

Shopifyのプラン

Shopifyの料金プランについて表にしました。

 ライトベーシックスタンダードプレミアムプラス
月額料金US$9US$29US$79US$299US$2,000~
販売手数料3.4~3.9%3.4~3.9%3.3~3.85%3.25~3.8%3.15~3.75%
shopifyペイメント以外の支払方法利用時の追加料金2%2%1%0.5%0.15%
アカウント数12515無制限
機能制限など・ECサイトの構築機能なし
・商品登録
・カート機能のみ利用可
・プロフェッショナルレポート使用不可
・カスタムレポート作成不可
・複数個所の在庫管理不可
・カスタムレポート作成不可 ・他社ECサイトからの移行はshopifyスタッフが対応
・利用規模ごとの変動料金制
・10サイトまで無料で開設可能

上記どのプランを利用しても、登録できる商品数は全て無制限です。それぞれのプランの詳細について、続けて見ていきましょう。

ライトプラン

ライトプランは最も安価なプランですが、このプランでは既にご自身で開設しているWEBサイト・ブログ・SNSなどにShopifyのカートボタンを設置して販売する際に利用するものです。

ECサイトの開設機能、レポート機能もありませんが、管理画面、ShopifyPOSなど追加可能な機能もあります。

ベーシックプラン

ECサイト開設が可能なプランの中で最も安価なプランがベーシックプランです。スタッフアカウントが2名分と制限があるため、個人運営や小規模運営するECサイトの際に利用することをおすすめします。

データ分析など一部機能は利用できないものの、ECサイトを運営する際必要となる機能は全て利用でき、クーポンやギフトカードを発行して販促活動を行うこともできるため、小規模スタートアップには最適なプランです。

スタンダードプラン

スタンダードプランになると、販売手数料やShopifyペイメント以外の決済方法利用時の手数料が若干抑えられます。

スタッフアカウントが5名までとなるので、大規模なECサイト運営では厳しい側面もありますが、ベーシックプランで利用できないプロフェッショナルレポート機能も開放されます。あわせて最大5か所までの在庫管理・為替レート設定・国別ドメイン取得もできるほか、2か国語まで対応可能となるため、中小規模で越境ECを展開するのに適したプランでしょう。

プロフェッショナルレポートは販売データ・顧客レポートを元に新規顧客・リピーターの販売比較や国別の販売比較もできるため、より効果的なマーケティング戦略を立てるのに役立つ機能。

プレミアムプラン

スタッフアカウントが15名までとなるプレミアムプラン、販売手数料やShopifyペイメント以外の支払方法利用時の手数料も抑えられ、ある程度大きな規模でECサイトを運営する際に適したプランです。

プロフェッショナルレポートだけでなく、カスタムレポート(初期設定のレポートにGoogle広告などを利用した売り上げ追跡レポートを合わせた独自のレポート機能)も活用でき、その他のプラン以上にマーケティング戦略の立案・分析・改善に役立つ機能が利用できるのも魅力。

またこれ以上のプランには、「標準・速達・当日配送」の希望に対応可能な配送業者を自動的に表示してくれる機能もあり、顧客が選択するとその時々の配送料金も自動的に表示されるようになります。出荷の際の労力が省けるだけでなく、顧客にも利点となる機能です。

プラスプラン

Shopifyは月額料金制のプランがメインですが、プラスプランは月の利用規模が一定以上でありつつ変動が大きな場合に便利な利用規模に応じた変動料金制です。

運営できるECサイトは10サイトまで無料、1サイト追加の際は月額US$250で可能。またプロモーションの自動化と強化、チェックアウト画面のカスタマイズも可能と他のプラン以上にECサイト運営をバックアップしてくれる内容となっています。

他社ECプラットフォームから移行する際には、移行時の対応はShopify側に任せられるなど、大規模運営者に嬉しいサービスも備わっています。

大規模に越境ECを展開したい、国ごとに顧客の利便性を考えたサイトを作成したい、といった場合に利用価値の高いプランといえるでしょう。

shopifyのプラン選びのポイント

Shopifyの5つの料金プランについて、上で解説させていただきました。5つあるプランからどのプランを利用するか悩ましい、という場合にはかのポイントを参考にプラン選択されてみてはいかがでしょうか。

  • 自社運営サイトでカート機能だけ利用したい:ライトプラン
  • 小規模スタートアップ時:ベーシックの無料お試しからスタート
  • 越境ECは考えておらず規模も小さい:ベーシックのお試しからスタート
  • 越境ECも視野にいれているが大規模ではない:スタンダードのお試しからスタート
  • お試しでスタートしたがもう少し大きな規模で展開したい:1つ上のプランで利用開始
  • 運営が軌道にのりShopifyペイメント以外利用時の手数料負担を軽減したい:プレミアムプランに切り替え
  • スタッフ10~20名前後で越境ECを展開したい:プレミアムのお試しからスタート
  • 他プラットフォームから移行し大規模越境EC展開したい:プラスプランで利用開始
  • プレミアムで運営していたが事業規模を拡大したくなった:プラスプランで利用開始

Shopifyは無料で試すこともできます。まずは無料で検討中のプランに申し込み様子をみて、契約時のプランを選択することもできます。

また契約したものの、ある程度安定して顧客も付くようになり、各種手数料の負担軽減を考えると今のプランは不満、ということがあればプラン変更も随時可能です。

まずは気軽に無料でお試しスタートして、様子を見つつプランを選択してみてはいかがでしょうか。

Shopifyのコア機能

Shopifyはプラン毎に利用できる機能に違いがある、ということは上でお伝えした通りです。ここでは基本的な機能について解説させていただきますが、ライトプラン以外の4つのプランについてはECサイト運営に必要な様々な機能は充実しています。

これはバックエンド側(店舗側での運営・管理)に必要な機能はもちろん、顧客となる消費者側が利用するフロント側についても、商品ページ閲覧・検索/カートへの出し入れ/問い合わせ/アカウント管理/コメントやブログ・特集ページを表示できるといった必要な機能が備わっています。

セキュリティについては前述のとおり強固に敷かれており、クレジット決済・コンビニ払い・キャリア決済・Pay系サービスと支払方法も柔軟で利便性も高い設計です。

バックエンド側の機能についてはここまでも解説していますが、SEO対策なども含めた商品管理・登録はもちろん、商品ごとに販売チャネル設定も可能。各種データ分析もプランにより利用できますが顧客に商品を配送する際必要になる、納品書も自動作成されます。幅広いターゲットを対象としたい場合にポイントが高くなる、電話やメールでの受注にも対応可能な柔軟さも魅力でしょう。

shopifyのいったバリエーション・オプションとは

Shopityのバリエーション・オプション設定を利用すると、1つの商品に対してサイズや色・柄のような選択肢を設定することができます。

例えば模様や色の異なるアパレル商品、サイズ展開が豊富な商品も1つずつ商品として登録する必要が無くなります。

デフォルトではオプションは3つ、バリエーションは100まで設定可能ですが、別途アプリを追加してオプション項目数を増やすことも可能です。

Shopifyを利用するメリット・デメリット

Shopifyを利用すると、どのようなメリット・デメリットがあるかも見ておきましょう。

shopifyのメリット

Shopifyを利用することで得られるメリットをリストアップしましたので、ご覧ください。

  • スタートアップ時のコストが抑えられる
  • 気軽にECサイト運営・構築ができるほど操作性が高い
  • 越境ECに必要な対応が充実している
  • 有料含め100種以上のテンプレートがありデザイン豊富
  • スマートフォン向けショップページも手軽に作成できる
  • 機能拡張できるアプリ(2000以上)が充実している
  • 充実のAPI連携で業務効率大幅改善
  • Shopifyアプリでスマートフォンから運営可能
  • 集客に繋がる機能・サービス・データ分析が充実

もともと海外でスタートアップしたプラットフォームのShopifyは、多言語・通過・越境ECへの対応が実装済みで、国ごとにECサイトを立ち上げることも可能な点もポイントです。

フルフィルメントや3PLではありませんから、受注管理・在庫管理・ピッキング・梱包・出荷などの作業は自社での対応となりますが、後述するECショップ運営代行業者に委託することで業務負荷を軽減・効率化・最適化することも可能。その他、Shopify対応のアプリを併用することで、発送時に必要な送り状作成なども楽にできます。

自社のブランドイメージに直結するECサイトそのものについても、100以上と豊富なテンプレートが準備されており、カスタマイズも自由に行えるため、独自のブランドイメージの確立も可能。

また様々な画面サイズにも対応済みで、スマートフォン用ページも対応しており、それぞれ構築する手間も省けます。

Shopifyに対応しているアプリは2023年時点でも2,000以上と多く、全てが日本語対応ではないものの、かなりの自由度で機能拡張できるのもメリットです。

また175か国に展開しているShopifyですが、SEOも含めた集客機能の充実も魅力。集客だけでなくストア分析機能などの集客の効果を分析するツールも充実しているため、戦略的なECショップ運営が手軽に実現可能になります。

shopifyのデメリット

海外発のshopifyは日本語対応したものの、機能拡張に用いるアプリは日本語対応されたものばかりではないのはお伝えした通りです。そのため、必要なアプリが海外対応のみということもあり、英語力が求められるシーンもあるでしょう。

また凝ったデザインにしたい、という場合にはHTML・CSSといったシステム開発スキルが必要ですから、その場合は自社対応するにはIT人材が不可欠となる点もお伝えしておきます。

何かあったときのためのカスタマーサポートセンターは24時間365日稼働しているものの、返答が得られないことはないのですが、質問を投げてからレスポンスが得られるまでに時間がかかる、という声もある点もお伝えさせていただきます。

Shopifyの開設から運営をプロに任せるなら

「凝ったデザインでShopifyを利用してECショップを開設したいが、自社では適任者がいない」
「自社サイトでは集客力がイマイチ。せっかくなら越境ECも視野に魅力的なECショップを立ち上げたい」
「実店舗はあるがECショップを立ち上げたいものの、適任者がいない」

このような場合には、ECショップの立ち上げから運営まで任せられる業者に委託することもできます。

「ECサイト立ち上げはShopifyで自力でできるが、物流業務が賄えない」
このような場合は、物流代行業者に委託することで、プロ品質の物流サービスが提供可能です。物流代行サービスを利用することで、自社で倉庫を持つ必要もなく、また倉庫内業務はもちろん発送まで任せられる為、社内のコア業務に自社人材を注力させ、業績アップに繋がった事例も少なくありません。

なんでも自社で行うべき、という風潮は今はもう昔の話となりつつあります。プロに任せられる部分はプロに任せ、しっかりと数字に繋げていくという時代になりました。自社内製するよりもコストダウンにつながる事例も多く、かつ今の時代に求められるスピード感ある配送を実現することで、より多くの顧客ニーズに応える結果に繋がります。

まとめ

時代の流れでECショップを運営する企業は本当に多くなりました。とはいえ顧客に魅力を感じてもらえるECサイトを立ち上げ、実店舗の立ち上げ・運営とは全く異なる知識・ノウハウ・スキルが求められます。

不慣れな方でも比較的簡単に魅力的なECサイトを開設できるのがShopify。料金プランとプラン毎の機能制限、どのようなことができるプラットフォームなのか、料金プランを選ぶ際のポイントも含めてお伝えさせていただきました。

メリット・デメリットもご確認の上、御社にとってよりよりECサイト運営に本記事の情報を役立てていただけましたら幸いです。

MOTOMURA物流配送センター

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この記事の著者について

MOTOMURA物流編集部

MOTOMURA物流編集部

物流の基本や改善ノウハウなど、物流担当者が知っておきたい様々な情報を配信している部署です。


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