化粧品向け物流倉庫の選び方!失敗しない7つのポイントを紹介!

化粧品物流

化粧品のEC需要は年々高まっています。しかしその特殊性ゆえに、製造後の適切な保管や管理、梱包、出荷といった物流業務にはさまざまな条件が求められます。自社での管理が難しい場合は積極的にアウトソーシングを検討する必要があるでしょう。

そこで今回は、化粧品のアウトソーシングを依頼する物流倉庫の選び方について詳しく解説します。

物流担当者が知っておくべき!アウトソーシングで期待できる導入効果とは
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化粧品の特殊性

化粧品には、ファンデーション、化粧水、クレンジングにはじまり、口紅、香水、シャンプー、リンス、石鹸、ヘアスプレー、ワックス、さらに歯磨き粉やサプリメントなども含まれます。これらは「医薬品医療機器等法(薬機法)」で定められており、製造や販売だけでなく、包装、表示、保管といった業務に際しても、すべて許可を得る必要があります。つまり物流倉庫にアウトソーシングするなら、それらの許可を取得していることが絶対条件となるのです。

具体的には、
・温度・湿度の適切な管理
・直射日光を浴びない
・衛生的かつ安全な貯蔵が可能
・適切な換気ができ、清潔である
・防塵、防虫、防鼠の設備や構造を備えている
といった条件が求められます。

さらに、薬剤師やそれに準ずる薬学の知識とキャリア、医薬品や医薬機器についての一定レベルの知識とキャリアなどをもつ責任技術者が従事していることも必須となります。

以上のような要件を満たす物流倉庫となると、自ずと選択肢が絞られてくるのが理解できるでしょう。加えて、化粧品市場は、商品の小ロット化、複雑化、さらに顧客サービスの多様化が極めて激しいため、そのニーズに柔軟に応える能力や機能を備えているか、も厳しく問われます。

これらの要素を総合的に勘案して、信頼のおける物流倉庫を選ぶ必要があるのです。

物流倉庫の選び方7選!

それではここから化粧品向け物流倉庫の選び方を解説しましょう。全部で7つのポイントがあります。いずれも、化粧品の適切な物流業務におけるマスト項目ばかりのため、しっかりと押さえておく必要があるでしょう。

化粧品製造業許可・医薬部外品製造業許可を取得しているか

上述のように、化粧品の出荷をアウトソーシングする物流倉庫は、「医薬品医療機器等法(薬機法)」で定められた条件を満たしている必要があります。その一つに、「化粧品製造業許可」および「医薬部外品製造業許可」を取得していることが含まれます。製造や販売をしていなくとも、保管したり、シールなどを貼付したり、輸入品に貼り直したり、包装、梱包したりする場合も、必須です。

一般的な化粧品を委託するのみなら化粧品製造業許可だけでも構いませんが、薬用化粧品、入浴剤、制汗剤、ヘアカラー剤、育毛剤などをあつかう場合は、医薬部外品製造業許可も必要となるので注意してください。

生産ロット単位での在庫保管とトレーサビリティが可能か

化粧品は、多品種、小ロット化が進んでいるため、在庫保管には高い正確性が求められます。高価格品については、品質管理のみならず、セキュリティ対策も必要でしょう。また、商品の性質上、化粧品は人体に強い影響を与えるので、万が一健康被害が起きた場合には、商品回収被害者への補償など、早急な対応が求められます。そのためにも、ロット番号や品番、販売ルートなどをすみやかに確認するためのトレーサビリティが可能であることも大切です。

先入れ先出しが可能か

化粧品には消費期限があるので、製造年月日の古い順に出荷するのが、セオリーです。そのためには、先入れ先出しが可能であることも重要項目の一つになります。先入れ先出しとは、古い商品から順番に出荷する在庫管理手法のことで、そのためには、新しい商品が届くたびに、古い商品をいったん外に出し、新しいものを棚の奥に格納してから、再度古いものを棚の手前に格納し直す必要があります。

倉庫スペースに余裕があればよいですが、そうでない場合は、相当な手間がかかるため、それを可能にする技術や人材の確保が、課題となるでしょう。新入学・入社シーズンやクリスマスといった定番の繁忙期に加え、自社の不定期なキャンペーンの際にも、注文の急増に対応できるのか、事前によく確かめておく必要があります。

複雑な同梱・ラッピングが可能か

化粧品の販売は、顧客のステータスに応じて、トライアルセット、まとめ買い、セット組み、初期購入特典といったさまざまな売り方があります。同じ商品でもアソートの形態やラインナップが細かく変動し、さらにチラシやクーポン、誕生日プレゼント、メッセージカードといった多彩なアイテムを、ユーザーに合わせて間違いなく同梱させる作業も求められます。ギフトラッピング需要も少なくありません。

これらを要望に合わせて、どこまで細やかに対応してくれるのか、その際の費用についても把握しておく必要があるでしょう。

オリジナル資材の提案と製造が可能か

化粧品のブランド戦略として、商品をどのようなボックスや袋などに収納して届けるか、は大事な要素となります。容器に合わせた組み立てやすいパッケージを、イメージを損なわないオリジナル資材として提案でき、製造も可能であれば、アドバンテージは高いでしょう。もちろん無理となれば、他で手配をし、そのためのコストも確保する必要が生じてきます。

マルチチャネルへの対応が可能か

EC戦略の重要な柱の一つに、マルチチャネルへの対応があります。複数のECモールやECサイト、自社店舗やドラッグストア、百貨店、スーパー、ディスカウントショップといった小売店など、化粧品の販売チャネルは多岐におよびます。BtoCだけでなく、卸出荷を含むBtoBに対応できるかどうかも、確認しておくべきでしょう。

システム連携が可能か

物流倉庫では、WMS(倉庫管理システム)によって商品管理が行われているのが、一般的です。アウトソーシングにあたっては、自社のシステムと物流倉庫のWMSとがAPI連携できることが、前提になります。自社から出荷指示を出し、それを受けた物流倉庫側が、出荷に向けたタスクをこなすという流れになります。その意味で、事前にシステムどうにの相性を入念に確認しておく必要があります。

カスタマー対応が可能か

商品を発送した後のカスタマー対応は、ECショップにとって非常に重要です。商品の使い方や、肌トラブルが起きたといった人体への影響に関する問い合わせや苦情については、自社が請け負うことになるでしょう。しかし、商品が届かないとか、中身が違う、数が足りない、返品したい、といった出荷済み商品についてのカスタマー対応は、現場を把握している物流倉庫側に任す方が、顧客にとって満足のいく対応がしやすいでしょう。その体制が用意されているかも、自社のニーズに合わせて把握しておくべきです。

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この記事の著者について

MOTOMURA物流編集部

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