荷物の発送の際に、混載便かチャーター便かどちらを利用するべきか迷う場合がありますよね。
- 混載便:複数の荷主の荷物を1台のトラックに一緒に積み込んで運ぶ方法
- チャーター便:トラックなどの車両を貸し切って輸送する方法
それぞれの輸送方法の概要を把握していないと、ムダなコストをかけたり、不適切な方法を選んだりするかもしれません。そこでこの記事では、混載便とチャーター便それぞれの違いを解説します。
- 混載便かチャーター便かで迷ったら荷物と値段をチェック
- 混載便の仕組みとメリット・デメリット
- チャーター便の仕組みとメリット・デメリット
この記事を参考にして、発送する荷物の特徴や、量から最適な発送方法を選べるようになってください。
目次
混載便かチャーター便かで迷ったら荷物と値段をチェック
混載便、チャーター便、どちらが適切か判断する基準について紹介します。
- 荷物で判断する
- 値段で判断する
2つ基準があると輸送方法が選びやすくなるでしょう
1. 荷物で判断する
荷物の中身によっては、否応なしにチャーター便にしないといけない場合も少なくありません。
例えば、以下のような特徴がある荷物だった場合は、チャーター便を使ったほうがよいでしょう。
- 美術品、工芸品など弁償が困難で壊れやすいもの
- ニオイが強いもの
- 非常に高額な商品
- ともかく急ぎで配送が必要なもの
反対に、混載便を使ったほうがよい荷物は以下のとおりです。
- 小分けにできて梱包が容易な物
- 少額な商品
- 運送会社の制限したサイズに納まる物
輸送方法で迷ったら、上記に列挙した内容のどちら側に該当するかチェックしてみましょう
2. 値段で判断する
チャーター便か、混載便かの判断は、輸送運賃でどちらが安いか比較して判断してもよいでしょう。
例えば、2トントラックのチャーターの料金が4万円だったとします。もし、2トントラックの荷台を一杯にできるほどの荷物量がある場合は同じ荷物量の混載便で送る場合の運賃と比較してください。
それぞれの見積もりを比較して、混載便の運賃が4万円以上になるなら、チャーター便を選択したほうがいいです。
ただし、混載便のほうが安上がりだった場合は、配達されるまでの日数も考慮してください。
運賃は、物を運ぶうえでは必要経費です。しかし、結果が同じならできるだけ効率的なほうを選びましょう。
混載便の仕組みとメリット・デメリット
ここからは、混載便の仕組みやメリット・デメリットも紹介します。
順番は以下のとおりです。
- 混載便の特徴
- 混載便のメリット
- 混載便のデメリット
1. 混載便の特徴
混載便とは、複数の荷主の荷物を1台のトラックに一緒に積み込んで運ぶ方法です。
一般的にわかりやすいのは、クロネコヤマトや佐川急便です。積んでいる荷物の荷主がバラバラであり、トラック単位で決まったエリアの配達を担当して巡回します。こういった混載便のことを「路線便」と呼んだりします。料金は、複数の荷主の荷物を一緒にして運ぶため、それぞれの箱の容積や重量を計算した運賃表(タリフ料金)で決定されます。
2. 混載便のメリット
混載便の最大のメリットは、料金の安さといえるでしょう。少量の荷物を運んでほしい場合、運賃は1個単位で計算されます。その結果、チャーター便よりかなり安い料金になります。
荷物が小さく1、2個だった場合は、よほどの理由がない限りは混載便を選んだほうがいいでしょう。
3. 混載便のデメリット
混載便のデメリットは、配送時間が長くなることと、荷物の破損率が高くなることです。
複数の荷主の荷物を1台のトラックで集荷するため、集荷と配達時間が決まっています。そのため、配達完了までのリードタイムが長くなり、急ぎの配送には不向きです。また、混載便は荷物へのダメージや破損率が高くなりやすい傾向があります。
原因は、荷物を複数の拠点を経由させ、その都度積み替えを繰り返すからです。荷物を移し替える回数も多いと、それだけ荷物がダメージを受けやすくなります。他にも、発送するにあたり荷物の数量や容積、重量に制限があることもデメリットとしてあげられるでしょう。
特に、長さには制限があり、少量であっても荷物のサイズが規定を超えてしまう場合は、混載便を利用できず、チャーター便を使わないといけない場合があります。すると、少ない荷物に割高な輸送費を支払うことになるでしょう。
チャーター便の仕組みとメリット・デメリット
次にチャーター便の仕組みやメリット・デメリットを紹介します。
- チャーター便の特徴
- チャーター便のメリット
- チャーター便のデメリット
チャーター便は、適切なタイミングで利用すると輸送効率を高められます。
1. チャーター便の特徴
トラックなどの車両を貸し切って輸送する方法がチャーター便です。
チャーターは、2トンや4トン、10トンと必要な積載量を持つトラックを選び、荷物の配送を依頼します。もちろん、貸し切るトラックに専属のドライバーも用意されるのが一般的です。
料金体系は、チャーターするトラックと距離で定額になっているケースがほとんどです。そのため、チャーターするほうからすれば、荷物の量に関わらず同じ料金がかかる輸送方法といえるでしょう。
ボックスチャーター便
チャーター便を種類として、トラック1台ではなく、カゴ台車(ボックスパレット)を貸し切るボックスチャーター便(ボックス便)もあります。トラック1台ではなく、車輪の付いた大型の鉄のカゴ台車ごとに貸し切る方法です。チャーター便と混載便の中間の配送方法といえるでしょう。
荷物の数が20、30個の場合は、ボックスチャーターを使うと、輸送費のムダが抑えられるはずです。
JITBOXチャーター便というサービスで、以下の運送会社などが加盟会社として提供しています。
発送する荷物がトラック1台分になる場合は、あらかじめチャーター便の見積もりをとっておき、タイミングよく利用できるようにしておきましょう。
2. チャーター便のメリット
チャーター便のメリットは、荷主がトラックを貸し切っているため、荷主から配送先にドア・トゥー・ドアで荷物を輸送ができることです。また、途中で荷物の積み替えがないため、急ぎの配達にも向いています。
チャーター便と聞くと割高というイメージが強いです。しかし、一度に大量に荷物を輸送する場合は、トラックを1台貸し切ったほうが1kgあたりの運賃は割安になります。そして早く届けられます。
他にも、荷物の積み替えがないため汚れや破損のリスクが低いです。
以上のことから、チャーター便は、大量の荷物を割安で運び、納期など日時指定の自由度が高く、破損率の低い輸送方法といえるでしょう。
3. チャーター便のデメリット
チャーター便のデメリットは、トラックを貸し切るため、荷台スペースに空きがあっても料金は1台分かかることです。
そのため、少量の荷物を運ぶ場合にチャーター便を利用すると、割高な料金となります。
他には、借りるトラックによっては、近距離のみなどの配送距離に制限があったりします。
また、配送先によっては、片道ではなく往復の料金を請求されるケースもあります。配送先や輸送距離で輸送費が変わらないか確認を事前にしておきましょう。
混載便かチャーター便か迷ったら荷物の特徴を見て判断
混載便か、チャーター便かで迷ったら、荷物の特徴と納期で判断しましょう。過剰に運送費用はかける必要はありません。
しかし、運賃を安上がりにできても納期に間に合わなかったり、荷物の中身が破損したりすると、クレームになってしまいます。
したがって、送る荷物の中身や配達納期、個数から混載便か、チャーター便かをすぐに決められるように判断基準を定めて、見積りをとっておくのがおすすめです。
導入事例や細かい料金体系、お問い合わせから業務開始までの流れがわかる!
自社サービスの紹介資料になります。物流業務のアウトソーシングをご検討されている方は、ぜひ一度ダウンロードください。
- 導入フローについて
- MOTOMURAの特徴
- 期待できる導入効果
- 取引実績一覧
- 基本料金体系
フォームにご記入いただくと、無料で資料がダウンロードできます。
いただいたメールアドレス宛に資料が自動送信されます。