ネットショップの配送おすすめ業者は?件数・商品別に最適な方法を徹底比較解説

ネットショップの配送業者選びは、「自社で対応すべきか、委託すべきか」「どの業者が最適なのか」など、悩ましいもの。

ここでは、ネットショップ運営者が配送方法や業者を選ぶ際のポイント、委託のメリット・注意点を物流のプロ視点で解説していきます。 ネットショップ運営を成功させるキーともなる配送問題を、きっちり解決していきましょう。

配送業者を比較する前に、まずネットショップにおける配送の仕組みや流れを整理しておくことが大切です。
基本的な考え方は、配送サービスの流れと送料無料の仕組み解説で詳しく紹介しています。

ネットショップの配送における課題と重要性

配送は単なる「商品を届ける作業」ではなく、顧客満足やリピート率に直結する重要な業務です。ここでは、配送が売上に与える影響と、よくある課題を整理します。

ネットショップの配送が売上・顧客満足に直結するワケ

配送のスピードや正確性は、顧客体験に直結します。注文から到着までがスムーズであれば、満足度が高まり、レビューやリピートにつながります。 逆に、遅延や誤配送が起これば、クレームや返品対応に追われ、ブランドイメージにも悪影響を及ぼします。 配送は「売る」だけでなく「信頼を築く」ための重要な接点なのです。

ネットショップの配送でよくある課題

多くのショップが配送で抱えがちな課題を見ていきましょう。

  • 出荷件数の増加により、スタッフの負担が限界に達する
  • 在庫管理との連携が不十分で、誤出荷や欠品が発生
  • 配送コストが高騰し、利益を圧迫
  • 返品対応が煩雑で、顧客対応に時間を取られる

このような課題が積み重なると、運営効率が低下し、成長の足かせになります。一定の規模(発送数)を超えたら、物流委託やフルフィルメント活用の検討が必要です。

月の発送件数が300~500件が配送代行委託の検討基準

月の配送件数が300~500件を超えてくると、梱包・出荷・在庫管理・返品対応といった業務の負担も大きくなります。ここに繁忙期やキャンペーンなどが重なると、自社の人的リソースで対応しきれないリスクが発生。 対応しきれず、配送遅延や誤発送などのトラブルが起これば、せっかく積み上げてきた顧客との信頼関係が「水の泡」になってしまうのはいうまでもありません。

配送方法の種類と特徴

以下に代表的な配送方法の種類と特徴・費用感をまとめました。

配送方法 特徴 適した商品 コスト相場
宅配便 対面受け渡し・追跡・補償あり 中〜大型商品、高単価商品 800〜1500円/件
メール便 ポスト投函・安価・補償なし 薄型商品、雑誌、CD 180〜400円/件
軽貨物配送 地域密着・柔軟対応 大型商品、家具、緊急配送 1000〜3000円/件
フルフィルメント 在庫管理〜配送まで一括委託 D2Cブランド、定期便商品 月額+従量課金(要見積)

ネットショップにおすすめする配送方法は、商品特性に応じて「宅配便」「メール便」「フルフィルメント」、もしくはこれらを商品により使い分けすることです。 成長フェーズにあるショップは人的リソースを最小限に抑えるケースもありますから、そうした場合にはフルフィルメントや物流代行の活用が効果的でしょう。

ネットショップにおすすめの配送方法

ネットショップの配送方法としておすすめなのは、商品特性や、ショップの成長度合いにより異なるとご紹介した通り。特におすすめとして、以下2つの配送方法を掘り下げて解説していきます。

おすすめ配送方法①:宅配便

宅配便は、追跡・補償・時間指定などの機能が充実しており、顧客満足度を高めやすい配送方法です。高単価商品やサイズの大きい商品に適しており、信頼性を重視するショップにおすすめです。デメリットはコストが高めな点ですが、特約契約によって抑えることも可能です。

おすすめ配送方法②:物流代行・フルフィルメント

顧客対応まで一貫で任せたいならフルフィルメントを、物流業務だけ委託できればよい場合には物流代行の活用がおすすめです。 フルフィルメントは、D2Cブランドや定期購入型の商品に向いており、運営負担を大幅に軽減できます。初期費用や月額費用がかかるものの、業務効率と顧客対応の質を高めたいショップには非常に有効です。 物流代行は、、物流業務全般を専門業者に委託できるサービスです。自社で対応していた煩雑な作業を一括で任せられ、人的リソース削減・業務効率の向上につながります。特に、月間出荷件数が300件を超えるような成長フェーズのネットショップには、「売ること」に集中できる環境を整える手段として非常に有効でしょう。 フルフィルメントでは顧客の声をリアルに聞くことが難しい反面、物流代行の活用では顧客対応は自社で対応可能となるため、顧客とのエンゲージメントが強化しやすいのもメリットです。

ネットショップの配送は自社?委託?おすすめは?

配送業務を自社内製するか、外部に委託するかは判断に悩まれるケースが多いですが、成長段階にあるネットショップの場合には、発送件数や費用感を目安にしていただくのがおすすめです。以下に各方法の特徴と費用感をまとめましたので、ご覧ください。

方法 特徴 費用感 メリット デメリット
自社配送 社内で梱包・発送 人件費+資材費 柔軟な対応が可能 人的負担が大きい
物流業者 配送のみ委託 従量課金 配送品質が安定 在庫管理は自社
物流代行業者 在庫〜配送まで委託 月額+従量課金 業務負担を大幅削減 初期設計が必要
フルフィルメント ECプラットフォーム連携型 従量課金+手数料 システム連携がスムーズ カスタマイズ性が低い

少人数運営ショップであれば出荷件数が月間100件、5,6人以上で運営している場合は月間300件を超えたら、物流代行やフルフィルメントを導入するとトラブルを避けつつスムーズなネットショップ運営ができるでしょう。

失敗しない!ネットショップの配送業者おすすめの選び方

配送業者選びで失敗しないためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 料金体系(従量課金・月額固定など)
  • 対応エリアとスピード
  • 追跡機能と補償の有無
  • カスタマー対応の質
  • 契約形態(スポット・月額・特約)
  • 在庫連携の精度
  • 返品対応の柔軟性
  • 繁忙期の対応力

この基準にそって、大手配送業者や、委託先として代表的なフルフィルメント業者、物流代行業者(業者により差があり)を比較してきますので、続けてごらんください。

ネットショップの配送業者徹底比較表

料金体系や対応エリアだけでなく、在庫連携や返品対応など、ネットショップ運営に欠かせない要素も含めて見ていきましょう。

業者名 料金体系 対応エリア 追跡機能 補償 対応の柔軟性 契約形態 在庫連携 返品対応 繁忙期対応
ヤマト運輸 従量課金・特約 全国 あり あり 特約契約 一部対応 柔軟 強い
佐川急便 従量課金・特約 全国 あり あり 標準 特約契約 一部対応 標準 強い
日本郵便 従量課金 全国 あり 一部あり 標準 スポット契約 非対応 限定的 標準
Amazon FBA 従量課金+手数料 全国 あり あり 月額契約 完全連携 自動対応 強い
楽天スーパーロジスティクス 従量課金+手数料 全国 あり あり 月額契約 完全連携 自動対応 強い
物流代行業者 月額+従量課金 全国(一部海外) あり あり スポット・月額 API連携可 柔軟 強い

大手配送業者は信頼性が高く、特約契約によるコスト調整も可能です。一方、フルフィルメントや物流代行業者は、在庫管理や返品対応まで含めた一括委託が可能で、業務効率を大きく改善できるのが大きな特徴でしょう。 特に、繁忙期やキャンペーン時の出荷量が多いショップには、柔軟な対応力がある業者を選ぶことも大切です。

ネットショップ配送を物流代行で成功させた事例

物流代行を活用することで、配送業務の課題を解決し、売上や顧客満足度を向上させた事例をご紹介します。

事例①:アパレルECが返品対応の効率化に成功

某アパレル系ネットショップでは、返品対応に多くの時間を割いており、スタッフの負担が課題でした。 物流代行業者に委託し、返品受付〜再出荷までのプロセスが自動化され、対応時間が約70%削減。レビュー評価も向上し、リピート率が改善と成功につながった事例があります。

事例②:食品ECが冷蔵対応でクレーム減少

食品を扱うECでは、温度管理が難しく、配送中の品質劣化によるクレームが課題でした。 冷蔵対応可能な物流代行業者に切り替えたことで、配送品質が安定し、クレーム件数が半減。顧客満足度が向上し、定期購入者も増加した事例もあります。

ネットショップ配送でおすすめの方法と委託前のチェックポイント

ネットショップの配送方法としておすすめなのは、商品特性や運営規模に応じて「宅配便・フルフィルメント・物流代行」の使い分けです。特に、出荷件数が増えてきたショップや、返品対応・在庫管理に課題が感じられるなら、物流代行の活用が効果的でしょう。 物流代行の委託の際には、以下をチェックして比較検討していただくとトラブルをさけ、顧客満足度の高いショップ運営が実現できるはずです。

  • 自社の商品サイズ・重量に対応しているか
  • 在庫管理システムとの連携が可能か
  • 返品対応のルールが明確か
  • 繁忙期の出荷体制が整っているか
  • 契約形態(スポット・月額・従量課金)に納得できるか
  • 顧客対応の品質が担保されているか

ネットショップ運営には、顧客との信頼関係が重要です。そのためには自社の運営規模が現状にあわせた配送方法を選ぶことが欠かせません。 自社内製か外部委託か悩まれた際には、「配送件数」を1つの基準として、また様々な選択肢があることも再度ここでご確認いただき、最適な方法を選んでショップ運営を成功させてください。

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この記事の著者について

MOTOMURA物流編集部

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