マンアワー(MH)とは

シフト調整や現場の人員配置に役立つ「マンアワー」という単位を用いた、「マンアワー管理」は導入されていますか?

「現場ごとのシフト調整に時間がかかっているので何とかしたい」
「多店舗運営していて、それぞれの店舗の人件費を効率よく最適化したい」

といった現場における人材管理・コスト管理に役立つのが、本記事でご紹介する「マンアワー管理」です。マンアワー管理を導入する際知っておきたい、3つの指標はもちろん、どのようにマンアワーを算出するのか、導入することでどのようなメリットがあるのか、といったこともあわせてお伝えさせていただきますので、是非お目通しください。

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マンアワー(人時・MH)とは

マンアワーとは1人の作業者が全ての作業を一人で行ったと仮定してかかる作業時間を表すための単位です。MHや人時と表現されることもありますが、人時の読みは「じんじ」ではなく「にんじ」です。

マンアワーという単位は「作業を終わらせるためにどのくらいの人数・時間が必要になるか」を検討する際に使われるもので、シフトを組む時や人員配置の際に使用されています。

1人で全ての業務を行うと8時間かかる作業のマンアワー(MH)は、8MHと表現されることになります。

マンアワー管理は多店舗展開に強い

多店舗経営の場合、それぞれの店舗で混雑具合や、人手の過不足にも違いがでてしまうもの。

マンアワー管理を用いることで、時間帯・曜日・月ごとに適切な人員配置ができているか、また店舗ごとの状況把握に役立ちます。

また店舗におけるシフト調整作業時も、マンアワー管理を導入することで効率的に、最適なシフト組みも実現しやすくなるでしょう。

マンアワー計算でシフト管理し人時生産性向上

作業者1人の1時間当たりの生産性を図る際に用いられる「人時生産性」という指標はご存知でしょうか。

人時生産性は、「粗利益高÷総労働時間(=MH)」で算出できることから、マンアワー管理をすると同時に人時生産性も把握できるようになります。

人時生産性が低いとわかれば、業務フローの見直しや、従業員への再教育など対策ができますし、マンアワー管理で最適化した人件費で運営を見直すこともできるでしょう。

人時生産性を高めることで、より効率的な運営が実現できるのも、マンアワー管理導入のメリットなのです。

類似語マンパワーとマンアワーの違い

マンアワーと似た言葉でマンパワーという言葉がありますが、意味は全く異なりますので混同しないようにしましょう。

マンパワーは労働力や人的資源を指す言葉で、「退職者が多くてマンパワー不足」「マンパワーの確保が最重要課題だ」といったようなシーンで使われます。

マンアワー計算方法|マンアワー管理をする上で重要な3つの指標

マンアワー(MH)は「作業人数×時間」で算出できます。

仮に、担当者が2人で8時間かかる場合のマンアワーは「2×8=16時間」です。

マンアワーを使い業務進行を管理するうえでは、以下の3つの指標も重要になりますのでチェックしておきましょう。

  1. 必要MH(業務に必要なマンアワー)
  2. 投入MH(実際に投入したマンアワー)
  3. 過不足MH(必要マンアワーと投入マンアワーの差)

それぞれどのような指標か、どのように算出するのか解説してまいります。

指標①:必要MH(業務に必要なマンアワー)

運営上必要なマンアワーの総合計が「必要マンアワー(必要MH)」です。

必要マンアワーは全ての曜日や時間帯で固定にする必要はなく、平日と休日、昼と朝で異なる場合もあるでしょう。

必要マンアワーの算出には2つの計算方法がありますので、それぞれご紹介致します。

①時間帯ごとにマンアワーを算出する

飲食店などのように、時間帯によって必要マンアワーに変動が大きい場合に有効な方法です。

それぞれの時間ごとに必要になるであろうマンアワーを経験などを元に加算していき、1日分の必要マンアワーとして算出します。

時間帯による偏りが大きな業種においてマンアワー管理を行う場合、時間帯ごとの必要MHを見定めておくことで、適切なシフト作成がしやすくなります。

②全ての作業のマンアワーを積み上げて算出する

物流倉庫などのように、入庫・ピッキング・在庫管理・出庫など複数の業務がある場合に有効な方法です。

それぞれの業務のマンアワーを加算し、1日分の必要マンアワーとして算出します。

業務ごとに必要なマンアワーを把握しておくことで、適切な人員配置が実現可能です。

指標②:投入MH(実際に投入したマンアワー)

投入マンアワー(投入MH)は実際に作業・業務に投入した「人数」と「それぞれの勤務時間」から算出します。

仮に10人が8時間勤務した場合の投入マンアワーは「10×8=80マンアワー」ということになります。

指標③:過不足MH(必要マンアワーと投入マンアワーの差)

過不足マンアワー(過不足MH)は「投入マンアワー-必要マンアワー=過不足マンアワー」で算出できます。

必要マンアワー・投入マンアワーとあわせて過不足マンアワーを把握することで、無駄なマンアワーの投入を防ぎ適切な人員配置が実現できるのです。

マンアワー管理を行うメリット

マンアワー管理を導入すると、以下のようなメリットが享受できます。

  • 店舗運営状況を「時間帯・日・月別」に可視化できる
  • 店舗運営の3つの「ム」を把握し対策しやすくなる
  • 多店舗運営において店舗ごとの実態が把握しやすい
  • 生産性向上に繋がる

それぞれ詳しく解説してまいります。

店舗運営状況を「時間帯・日・月別」に可視化できる

マンアワー管理を行うことで、時間帯・日・月別に現状を把握し、比較検討がしやすくなります。

多店舗経営においてはこのメリットはより大きく、店舗ごとに適切な人員配置が行えているか、現状を把握しやすくなるのです。

現状を把握することで抱えている課題も見え、改善しやすくなります。

店舗運営の3つの「ム」を把握し対策しやすくなる

店舗運営における3つの「ム」とは、「ムダ・ムラ・ムリ」です。

人員配置が適切に行われ、適切にサービスが提供できる状態にあるかを把握できるようになるため、店舗運営を最適化することに役立ちます。

多店舗運営において店舗ごとの実態が把握しやすい

多店舗運営していると、1つ1つの店舗の現状を適切に把握することは容易ではありません。

マンアワー管理を導入することで、それぞれの店舗の状況を細かく分析・把握し店舗ごとに比較しやすくなります。

生産性向上に繋がる

マンアワー管理を適切に行うことで、人時生産性の判断もしやすくなります。

人時生産性は「粗利益高÷投入MH」で算出できますから、粗利益高を挙げるか、投入MHを減少させることで人時生産性が向上するということに。

粗利益高を向上させるには売上をアップさせること、また投入MHを減らすには作業効率化を図ることの他、従業員教育を徹底し1人1人のスキルを向上させることが欠かせません。

現状のマンアワー管理が適切に行えているかを把握することで、投入MHを減少させ、ひいては生産性向上に繋がるのです。

まとめ

マンアワーとは何か、またマンアワーを用いた管理法である「マンアワー管理」についてご理解いただけたでしょうか。

現場における3つの「ム(ムリ・ムダ・ムラ)」を取り除き、人件費を最適化、現状を正確に把握すのに役立つマンアワー管理。

必要MH・投入MH・過不足MHを正しく把握し、人時生産性とあわせて判断することで企業運営の最適化を実現するのに役立つ管理法です。

こちらでお伝えした内容をご活用いただき、企業の利益の最大化にも繋がるマンアワーを正しくご理解の上、今後の企業運営に役立てていただければ幸いです。


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