
ノベルティとは、企業が自社のブランドや商品を効果的に宣伝するために無料で配布するアイテムです。企業ロゴやブランド名が入った文房具や雑貨など、顧客に日常的に使ってもらえるノベルティは、認知度を高め、ブランドイメージを強化する絶好の機会です。
一方で、販促品との違いは何かと疑問に思うこともあるでしょう。
この記事では、ノベルティと販促品との違い、ノベルティの効果や選び方などについて詳しく解説します。
目次
ノベルティとは
ノベルティとは、企業やブランドが宣伝や販促活動の一環として制作して配布する記念品や無料の贈り物を指します。主に商品のプロモーションや顧客の関心を引くために使用され、企業のロゴやブランド名が刻まれたアイテムが多いです。ノベルティは、新規顧客の獲得やリピーターの促進に効果的であり、企業の認知度向上やブランドイメージの強化にも寄与します。
近年では商品に付属する景品やおまけも含めて、ノベルティと称されるケースが増えています。ノベルティ(Novelty)には「珍しく新しいもの」や「興味を引くもの」という意味があります。ただし、英語圏では日本語でいう「ノベルティ」は、”Giveaway”や”Promotional Giveaway”と表現されることが一般的です。
ノベルティと販促品の違い
ノベルティと販促品は、どちらも企業が宣伝やプロモーションのために配布するアイテムを指します。
販促品は、商品やサービスの販売を促進するためのアイテムです。たとえば、購入特典として提供される割引クーポンや実用的な日用品なども該当します。
ノベルティも販促品の一部として、ロゴやブランド名が印刷された文房具や雑貨など、企業やブランドの認知度向上やイメージ強化を目的とした記念品や無料で配布されるアイテムがあります。
ノベルティという言葉の歴史
日本でのノベルティの起源は、江戸時代中期にもてはやされた、現代でいうチラシに当時人気を集めていた浮世絵師の作品がすられた「引き札」だったのではないかといわれています。 とはいえ、ノベルティという英単語が日本に伝わったのは江戸時代のこと。1873年にウィーンで開催された万国博覧会の際に、ドイツが最大の生産国である「石膏型の2つ割りの方で成形された陶器の人形や置物」が、愛知県の瀬戸に伝わりました。 ドイツが世界大戦で”ノベルティ”の制作が継続できなくなり、瀬戸が中心となり製造するようになったことで、日本国内で作られるようになり、輸出用として「セト・ノベルティ」として製造されるようになり、ノベルティという言葉が広まったという説があります。
ノベルティ配布で得られる効果
ノベルティを配布し、企業はどのような効果が得られるのか見てみましょう。
- 販促効果が得られる
- 消費者に身近に感じてもらいやすくなる
- 企業・商品・サービスの存在感を示せる
- あいさつ回りでノベルティを添えて好感度を上げられる
近年SNSなどで思いがけないものがバズり話題になることも珍しくありません。 商品・企業の認知拡大だけでなく、消費者との距離感を縮めることもできるノベルティ。その宣伝・販促効果はこれまで以上に高まっている感もあり、今後衰えることもないのではないでしょうか。
ノベルティのトレンド
近年のノベルティのトレンドは、安く大量に配布しやすいものでなく、より価値のあるクオリティの高いものに移行しています。消費者の中には、「ノベルティが欲しいから商品を買う」といったケースが多いことも、SNSで散見されます。 自身のコレクションとしてだけでなく、オークションやフリマサイトで高値で転売されていることからも、この傾向が顕著であることが裏付けできるでしょう。
ノベルティと販促品の違い
従来は販促品は「販売促進の目的で、おまけとして配布したり、〇個購入でプレゼント」といった形で配布されるものでした。 近年ではノベルティとして販促品を含む味方も一般化しており、大きな違いはなく双方の言葉を使い分けているケースが増えています。
消費者に人気のノベルティグッズ
ノベルティを何にするかで集客力は大きく変動します。以下が人気の高いノベルティです。
- エコバック・トートバッグ
- タンブラー・ボトル
- モバイルバッテリー
特に消費者受けするのは「おしゃれ・使いやすい・よく使うもの・特別感が感じられるもの」ということを考慮し、デザインを決定するのがおすすめです。
過去にバズったノベルティもチェック
過去にSNSでバズったノベルティを把握しておくと、話題性の高いノベルティ制作のヒントが得られます。 例えば、リアルな食パンを模したダブルソフトレジャーシート|山崎製パンは、その製品のリアリティとユニークさが受け反響も大きかったものとして記憶に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 インプレッション数は驚異の500万、いいねは9,000、リポスト27,000という数字を叩き出しています。 そのほか、「人をダメにするクッション」として話題性のあるヨギボーと、往年のヒットアイス「パルム」がコラボしたパルムヨギボーもかなりの反響を得ました。 このような、非売品ならではの魅力を備え、インパクトと面白さが受けやすい現代の時勢を踏まえると、toC向けノベルティでの集客を成功させやすいでしょう。
集客できるノベルティ制作のコツ
集客につながるノベルティを企画するなら、以下のポイントを踏まえて制作しましょう。
- ターゲットを明確に持っておく
- ターゲットが自然と使えるニーズの高いものにする
- 日常的に利用できるものにする
- 定番化し季節感など反映したシリーズ化する
- バズったノベルティを参考に企画を練る
- オリジナリティを大切に企画する
- SNSなどでノベルティ配布情報を拡散する
ノベルティ配布の目的が、特定の商品の販促であるなら、「ノベルティを使えば商品のことを想起できる」と理想的です。ノベルティを使うことで商品を思い起こし、購買欲求を引き出せます。 またオリジナリティの高いものは先述のようにSNSでバズるなど、大きな話題性につながります。定番のノベルティを制作し、季節感などを反映したシリーズ化することで、コレクションするための販促活動も煽動できるでしょう。 上記のポイントを踏まえ、ターゲットが「欲しい!」と思ってくれるノベルティを計画していただくと、集客につながります。
ノベルティ制作の流れ
ノベルティ制作の流れは以下のように進めていきましょう。
- ノベルティ配布の目的を決める
- ターゲットを明確に定める
- 予算・数量をはっきりさせる
- ターゲットに響くノベルティテーマを確定する
- 具体的なノベルティデザインを決める
- ノベルティ配布日を決定し間に合うよう制作・発注する
基本的な流れは上記のようなイメージで進めるとよいでしょう。 注意していただきたいのが、ノベルティを手渡しでイベントなどで配布する場合、配布されたターゲットが持ち帰る姿をイメージして、負担のないものを選ぶことです。あまりにも重い・大きいものだと最悪途中で廃棄されてしまう可能性もあります。 ノベルティならではの特別感を出すには、企業名や商品名の名入れや、オリジナルキャラクター(消費者目線でみて商品・企業・サービスを想起できるものに限る)を起用したアイテムにすると良いでしょう。 また好みで選んでいただけるよう、カラーラインナップを準備しておく、デザインを少し変えたものも用意する、というのも有効策です。
ノベルティ制作時の注意点
ノベルティ制作時には、「著作権や知的財産権・景品表示法を侵害しない」ことを意識し企画することが必須です。法の裁きを受けるとなれば信用失墜に直結してしまいます。 そのほかにも、制作しようとするノベルティが他社のノベルティや製品と似ていないかも、事前に入念なチェックを怠らないでください。
ノベルティの物流代行はお任せください
企業が顧客や取引先に配布するノベルティ商品の管理や発送を代行するサービスを提供しています。物流代行を活用することで、在庫管理や配送手配、梱包などの煩雑な業務を専門業者に任せることができ、企業は自社のコア業務に集中できます。また、大量のノベルティを取り扱う場合でも、効率的に配送を行えるため、コスト削減や迅速な対応が可能です。
さらに、物流代行業者は、特定のキャンペーンやイベントに合わせてタイミングよくノベルティを配送するなど、きめ細かい対応も可能です。これにより、キャンペーンの成功を支え、顧客満足度を高めることができます。
ノベルティの物流代行サービスを利用することで、スムーズな配布とコスト管理が実現し、企業のマーケティング活動をより効果的にサポートします。

季節限定キャンペーンの大量商品のピッキング・梱包をサポートします
クリスマスやバレンタインといった季節限定キャンペーンで、急な商品需要に対応するために、商品の仕分け、セット組み、そして発送までの全ての工程をお任せください。短期間のスポット依頼にも柔軟に対応し、キャンペーンをサポートいたします。

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イベント用のノベルティ商品や販促セットのアッセンブリ作業、シール貼りや保管・発送業務を一括してサポートいたします。
イベント前のタイトなスケジュールにも対応し、スムーズな納品を実現します。

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