クラウドファンディングを利用したいと考えている方は、ご自身のしたいことが実現できる資金調達方法を選ぶ必要があります。
本記事では、クラウドファンディングの種類や選ぶ際のポイント、そして支援者へのリターンに役立つサービスについて紹介していきます。
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目次
クラウドファンディングの概要
クラウドファンディングは、近年注目を集めている資金調達の手法です。著名人が関わったクラウドファンディングのプロジェクトも多く、よく耳にする言葉ではありますがどのような仕組みなのでしょうか。
クラウドファンディングとは
クラウドファンディングとは、オンラインを介して行う資金調達手法のひとつです。群衆を意味する「Crowd」と、資金調達を意味する「Funding」を組み合わせた造語で、近年広く使われるようになりました。
自身の理念ややりたいこと、実現したいことなどをネット上で発信し、賛同を得られた人々から資金を募る仕組みです。「アイデアを活かして起業したい」や「所属する音楽グループのライブを大きな会場で開催したい」など多様な事業やプロジェクトが生まれています。
新たな資金調達の手法として注目されているだけでなく、拡散性の高さや手軽に取り組める部分が、評価されているポイントといえるでしょう。インターネット環境さえ整っていれば、手軽に情報発信でき、広く拡散されることで多くの方から資金を調達できるチャンスがあります。
クラウドファンディングのタイプ
クラウドファンディングには、「非投資」と「投資」の2タイプがあります。加えてこの2タイプが細分化され、株式型や貸付型、ファンド型、寄付型、購入型などに分類されます。これについては、次章で詳しく解説します。
非投資と投資タイプの違いは、資金調達後に支援者に行うリターンがお金であるか否かです。前者はお金だけでなく、物品やサービスによってリターンし、後者はお金で返します。
クラウドファンディングの種類
ここでは非投資タイプの2種類と、投資タイプの3種類についてそれぞれの特徴を解説します。
購入型クラウドファンディング
購入型クラウドファンディングは、非投資タイプに属します。資金を求める者が目的を達成した暁には、製品やサービスをリターンとして提供するタイプです。
リターンとして採用されるのは、主にプロジェクトに関連する製品やサービスです。その製品やサービスに魅力を感じ、欲しいと思った方が資金を援助します。
寄付型クラウドファンディング
寄付型クラウドファンディングは非投資タイプです。オンラインで寄付を募る手法であり、理念や考えに共感してくれた方たちから支援してもらいます。
寄付とあるように資金を求める者の目的が達成されても、何もリターンしないケースがほとんどです。そのため、資金調達をする側としては、金銭的負担がまったくないのがメリットです。
ただ、リターンがないゆえに、資金を募るためには共感を得られるプロジェクトを打ち出さなくてはなりません。
株式型クラウドファンディング
株式型は、投資タイプに属するクラウドファンディングです。少額の株を支援者に購入してもらい、資金を募ります。斬新なサービスや製品を世に広めたいベンチャー企業が、株式型の手法を用いて資金を募っているケースが多く存在します。
未公開株であるため、支援者としては一定のリスクを背負うことになりますが、成功したときのリターンが大きいのが魅力であるため、その点に惹かれて支援を行う方は少なくありません。
貸付型クラウドファンディング
投資タイプの貸付型クラウドファンディングは、資金を求める者に対し、投資家が間接的に資金を貸し付ける仕組みです。資金を求める者に投資家が直接貸し付けるのではなく、クラウドファンディングサービスを仲介して行うのが特徴です。
クラウドファンディングサービスが間に入るため、資金を求める者は自ら投資家を探しまわる必要がありません。幅広い投資家に投資するメリットを発信でき、資金を募れます。大勢の投資家から貸し付けしてもらえるのなら、一人ひとりの負担する金額は少なくなるため、資金を集めやすいのも特徴です。
ファンド型クラウドファンディング
投資タイプの3つ目は、ファンド型クラウドファンディングです、「事業投資型」とも呼ばれています。一般の投資家が、気になる特定の事業に対し匿名で投資を行えるのが特徴です。
なお、投資はクラウドファンディング事業者を介して行われます。プロジェクトの達成度合いに応じた割合の分配金を、リターンとして支払います。また、金銭だけでなくプロジェクトに関連する製品やサービスを、特典として提供するケースも少なくありません。
クラウドファンディングを選ぶ際のポイント
クラウドファンディングに取り組むにあたり、プロジェクト掲載先とどの種類でプロジェクトを起案するかを決定する必要があります。 ここでは種類の選考と掲載先選定時に押さえておくべき4つのポイントについて見ていきましょう。
- 希望するプロジェクトが行えるかどうか
- 資金の受け取り方法の確認
- サポート体制は十分か
- 手数料割合も確認しておく
クラウドファンディングに取り組むのなら、まずどの種類を使うのか考えなくてはなりません。ここでは選定時に押さえておくべきポイントをいくつか紹介します。
希望するプロジェクトが行えるかどうか
クラウドファンディングサイトを選ぶ際には、達成したいプロジェクトを行えるのかを確認しましょう。サイトによって実施できるジャンルの得手不得手があるため、プロジェクトの内容を考慮したうえで選ぶ必要があります。
特定のジャンルに特化したサイトであれば、そのジャンルに興味がある方が多く集まるため、資金も募りやすいでしょう。またサイトごとに閲覧しているユーザーの年齢層も異なるため、事前の確認が必要です。
資金の受け取り方法の確認
資金の受け取り方法には、「All or Nothing方式」と「All in方式」の2種類があります。前者は、設定した目標金額を達成した時だけ資金を受け取ることができ、後者は達成できたかに関わらず支援金を受け取れます。
加えて、サイトによって異なる決済方法も確認しておきましょう。例えば、クレジットカード決済にしか対応していないサイトでは、クレジットカードをもっていない方は支援に参加できません。支援を求める対象が学生メインだった場合、資金を受け取れなくなるおそれがあります。
サポート体制は十分か
初めてのクラウドファンディングでは、不明なことや不安なことも生じるでしょう。このようなとき、サポート体制がしっかりしているサイトであれば安心です。
サポートの有無や内容の充実度は、プロジェクトを達成できるかどうかに関わります。サポート体制の有無に加え、具体的にどのような支援を受けられるのかなどをチェックしましょう。
サイトによっては、プロジェクトの達成後も継続的なフォローをしてくれるところもあります。このようなサイトであれば、安心して利用できるでしょう。
手数料の割合
クラウドファンディングサイトを利用すると、手数料が発生します。支払う手数料の割合は、サイトによってさまざまなので、事前に確認をしましょう。
安価な手数料は魅力的ですが、安さだけで選ぶのはリスクがあります。手数料が安い分、サポートが薄いといったことも考えられます。手数料の安さだけでなく、サービス内容まで合わせて考えましょう。
クラウドファンディング種類ごとのメリット・デメリット
どの形式でプロジェクトを起案するか検討するには、それぞれの種類にどのようなメリット・デメリットがあるかもわかると検討しやすくなります。 以下に種類ごとにメリット・デメリットをまとめましたのでご参照ください。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
購入型クラウドファンディング | 比較的支援が集まりやすい | 支援を集めるにはリターンの魅力が重要 |
寄付型クラウドファンディング | 資金調達者には負担がない | リターンがない分支援を集めにくい |
ふるさと納税型クラウドファンディング | ふるさと納税そのものが一般的に普及しており支援は集まりやすい | 特になし |
株式投資型クラウドファンディング | 投資家を中心に資金調達しやすい | 見込みがないと考えられると資金調達しづらい |
融資型クラウドファンディング | 多く実施されるタイプなので支援が集まりやすい | リターンとして融資額を返済する必要がある |
ファンド型クラウドファンディング |
クラウドファンディングの発送代行は「MOTOMURA」にお任せ
クラウドファンディングのリターン品を、自ら発送するのは手間がかかります。梱包に住所や氏名の確認、運送会社の手配など、多大な労力が発生します。MOTOMURAでは、そんなクラウドファンディングにおけるリターン品発送の代行サービスを提供しています。少量からでも対応しており、事前に商品を預けて送り先のデータを渡しておけば、発送業務を代わりに行います。
MOTOMURAではクラウド型の倉庫管理システムを採用しているため、配送状況などがリアルタイムで確認できることが魅力です。また、埼玉県志木市に倉庫を置くことから、首都圏への配送については大幅に配送料を減らせます。購入型クラウドファンディングを利用した際には、併せてMOTOMURAのサービスも活用ください。
まとめ
クラウドファンディングは新たなことに挑戦する資金調達の手法として有効ですが、タイプや種類があることを理解した上で選ぶ必要があります。また目的達成後にはリターン品の発送などの作業が発生します。MOTOMURAをはじめとする発送代行サービスを上手に利用して、支援者に喜ばれるクラウドファンディングを目指しましょう。