無人搬送車(AGV)とは?【仕組み・6つの種類・選び方のポイントと安全対策ガイドライン】

無人搬送車

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製品を出荷・保管したり製造ラインで部品を運ぶなど、様々なシーンで重要になる搬送。人手も必要なうえ、搬送する回数が多くて負担に感じているケースも多いのではないでしょうか。その毎日何度も必要になる搬送を自動化するのが、無人搬送車(AGV)です。

本記事では、無人搬送車(AGV)とは何か、どのような仕組みで無人搬送を可能にしているのか、さまざまな無人搬送車(AGV)の種類、選ぶ際のポイントなどを説明します。また、無人搬送車(AGV)を導入する際に理解しておくべき安全ガイドラインについても解説します。

御社の日々の繰り返し行われる搬送業務の負担を軽減し、安全・安心な搬送を効率的に実現するために、ぜひご一読ください。

目次

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無人搬送車(AGV)とは・無人搬送車の仕組み

無人搬送車は英語で表すとAutomatic Guided Vehicle(自動的に誘導される車両)で、そのイニシャルを略してAGVとも表現されます。仕組みとしては、ピックアップコイルで磁場を検知して誘導される電磁誘導式のほか、レーザーを使った光学誘導式、床・天井に設置した二次元コードなどの画像情報を読み込み誘導される画像認識方式などが挙げられます。無人搬送車は1980年代初め頃から、生産業を行っている現場を中心に原材料・部品・製品等の搬送にと幅広く活用されるようになりました。現在では製品の保管・出荷を担う物流センターのほか、病院のような非製造業の分野でも広く導入されています。

無人搬送車システムを導入した際、走行ルートを延長したり改造するといったことも容易に対応できるだけでなく、大きく分けて6つのタイプで様々なニーズ・要望に応えて日々の作業を効率良く作業負担軽減が期待できます。

無人搬送車の6つの種類

無人搬送車はメーカーにより様々な機能・型のものが販売されていますが、大きく分けて以下の6つの種類に分けられます。

  • 積載型
  • 低床型
  • 牽引型
  • 重量型
  • 屋外型
  • 特殊型

それぞれどのようなものなのか、他社の事例動画も参考に解説致します。

積載型 無人搬送車

搬送する荷物を台車に乗せ、運びたい場所まで運ぶのが積載型無人搬送車です。

荷物の積載方法には、手動積載方式のほか、コンベアー・リフターといった機械を利用した自動積載方式の2つのタイプがあります。

低床型 無人搬送車

荷物を保管した棚・カゴをそのまま牽引して運ぶのが、低床型無人搬送車です。

指定した棚・カゴ・台車などの下に潜り込み、内蔵したリフターをで荷台を持ち上げ、目的地まで搬送していくので、品物を個別で移動させることを避けたい場合にチョイスされます。

牽引型 無人搬送車

荷台やトレーラーを牽引する形で運ぶのが、牽引型無人搬送車です。

複数の荷台を繋げて牽引したり、積載量のことなる棚やカゴを牽引することもできます。

列車のように牽引するタイプの搬送車だけでなく、低床型のように荷台に潜り込んで運ぶものもあります。

重量型 無人搬送車

何十トンという重量物を運搬することに特化したタイプが、重量型無人搬送車です。

バッテリー駆動だけでなく、ディーゼル方式やエレクトリック方式を採用している製品もあり、メーカーにより、数百トンという超重量級の荷物を搬送することができるものもあります。

屋外型 無人搬送車

きれいに舗装された屋内でなく、路面環境の悪い屋外でも搬送可能なタイプが屋外型無人搬送車です。

障害物センサーやパトライトを搭載した製品のほか、有人運転モードを搭載したモデルもあり、環境に合わせて有人・無人を選択できる利便性の高いものもあります。

特殊型 無人搬送車

用途に合わせて様々なカスタマイズができるのが、特殊型無人搬送車です。

カスタマイズは多岐に渡り、積載型の無人搬送車に自動フォークリフトをつけたり、雨天の屋外でも走行可能な屋根付きにしたり、また現場で利用している台車やフォークリフトなどを無人搬送車として走行させるためのものなど様々なタイプがあります。

無人搬送車の耐用年数

無人搬送車を減価償却をする際の税務上の耐用年数については、別表第二 機械及び装置の耐用年数表|減価償却資産の耐用年数等に関する省令を参照してください。

税務上の耐用年数ではなく、現実的にどのくらいの耐用年数なのかということについては、利用状況などにより大きく変動するため明確なことは言えません。

ただ消耗が激しい機械ではないため、2年に一度のメーカー点検など適切にメンテナンスをしながら利用すればかなり長く使えるものであるということは言えます。

無人搬送車の価格

無人搬送車の価格については、様々なメーカーから多種に渡り販売されていますが、その多くが「要問い合わせ」となっており明記されていません。

一部明記されているもの、またニュースとして取り上げられたものなどを元にご紹介させていただくと、150~200万円ほどの価格帯のものが比較的リーズナブル・一般的といわれています。

中にはリース提供しているメーカーもあり、その例を挙げると5年リース前提で月額34,000~83,000円(ZMP)というものもあります。

無人搬送車を選ぶ際のポイント

無人搬送車には6つのタイプがあることをお伝えしましたが、メーカーによっても大きく異なります。

選び方で悩んだら、以下の3つのポイントに立ち返り検討することをおすすめします。

  • 搬送するものの重量にあったタイプを選ぶ
  • 搬送は屋内のみか、屋外も必要なのかで選ぶ
  • 搬送するもの・形状にあったものを選ぶ

搬送するものが重く、数十トン以上あるような場合では重量型がおすすめです。また倉庫内から屋外まで搬送したい、という場合には屋外型を選ぶことをおすすめしますが、屋外まで搬送した後トラックまでの積み込みもしたい、などの要望がある場合には特殊型を選ぶこともおすすめです。特殊型は製品として販売されているものの他に、現在利用している台車やフォークリフトなどの車体を無人搬送車として活用できるものも販売されており、カスタマイズも要望に合わせて細かく対応してくれ、利便性・効率性を大きく向上させることができます。また搬送するものは商品を載せて運ぶのではなく、保管している棚ごと搬送しなくてはならないなどの場合には牽引型や低床型のものを選ぶ、など運ぶものにあわせて選ぶことも大切です。

無人搬送車導入時に把握しておきたい安全対策ガイドライン

無人搬送車を導入するにあたっては、日本工業規格(JIS)が提唱している「無人搬送車における安全通則(通称:安全対策ガイドライン)」を認識しておく必要があります。

無人搬送車における安全通則は、無人搬送車を利用する際の安全性を確保することを目的とした、様々な取り決めがまとめられたものです。

「速度」や「点検・補修」、「右折・左折」、「緊急停止」、「通路の整備」など、安全を確保するための方法が規定されていますので、導入前に確認しておくようにしてください。

細かな規定が多い為、ここでは例を挙げてご紹介させていただくと、

  • 【速度】障害物を検知する機能を備えるか、安全に走行できる速度に固定して走行させたり徐行できるようにするなど、安全に走行できるようにしなくてはならない
  • 【点検・補修】十分にシステムを理解した責任者の管理のもと行い、定められた点検時期・点検内容・点検方法などを守らなければならない
  • 【右左折】右左折時は表示灯を転倒しなくてはならない
  • 【緊急停止】緊急停止した場合の対応方法や再稼働時の基準、緊急停止時の落下防止など細かな規定がある

といったようなものが含まれる規定です。

まとめ

無人搬送車とはどういうものか、またどのようなタイプがあるのかご理解頂けたでしょうか。

メーカーにより大きさ・耐荷重量・搬送方法なども様々で、どのタイプを選べばよいか悩んでしまうことも多いでしょう。悩まれたときにはこちらでお伝えしたように3つのポイントについて検討していただくことで現場にあった無人搬送車を導入していただくことができるのではないでしょうか。

また無人搬送車導入にあたっては、定められた安全対策ガイドラインも理解しておくことが大切ですので、ご確認頂ければ幸いです。


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