在庫管理をアウトソーシングする8つのメリットと委託先検討時の判断基準について

在庫管理アウトソーシング

在庫管理、必要だとわかっていてもつい後回しにしていませんか?

「余計な在庫はあるけど、欠品するよりマシかな…」と思って放置していませんか?

実は、「在庫管理を工夫するだけで利益がアップする」可能性があるんです!

「そんなことができるの?」と思った方に、今回ご紹介するのが在庫管理のアウトソーシング。

在庫管理が適切に行われていないと、次のような問題が発生する可能性があります。

  • 余剰在庫や欠品リスクなど無駄なコスト
  • 業務の非効率化

在庫管理を適切に行うことで、人手不足の解消や業務の最適化にもつながり、近年多くの企業が導入を進めています。

この記事では、在庫管理の重要性をおさらいしながら、アウトソーシングの具体的なメリットとデメリットをご紹介。さらに、導入を検討する際に役立つ判断基準や、信頼できる委託先を選ぶためのチェックポイントについても詳しく解説します。

適切な在庫管理で多くのムダが削減できる

在庫管理

在庫管理の重要性とは?

在庫管理は、商品や資材の数量・品質を適切に維持し、安定した供給を確保するための重要な業務です。この業務は、企業の健全な運営と成長において欠かせません。しかし、以下のような課題に直面することが多いのも事実です。

よくある課題

  1. 人的ミスの発生:手作業ではミスが起こりやすい。
  2. 適切な在庫数の維持が困難:過剰在庫や欠品のリスク。
  3. 保管場所の不明確化:在庫がどこにあるか把握しづらい。
  4. システム管理の人材不足:専任者がいない。
  5. 自社システムへの統合が難しい:既存業務との連携に課題。
  6. 経営判断への活用不足:在庫データが十分に活かされていない。
  7. 担当者ごとに手順がバラバラ:一貫性に欠ける管理。
  8. システム化と教育の重要性

効率的で正確な在庫管理を実現するには、システム化が最も有効です。しかし、自社専用のシステムを構築するには多大な費用(数百万円以上)が必要です。また、属人化を防ぎ、効率を高めるためにはマニュアル整備と従業員教育が欠かせません。こうした対応にはコストと時間がかかるため、多くの企業がアウトソーシングを選択しています。

在庫管理をアウトソーシングする8つのメリット

在庫管理をアウトソーシングすると、ミス・コストを大幅に削減でき、在庫数量や品質も適切に管理され、顧客からの信頼失墜というもっとも避けるべきリスクを回避できます。

  • 人的ミスも含めリスク軽減できる
  • 保管場所を自社で構えなくて良い
  • 効率的な在庫管理に欠かせない設備・システム・IoT機器の導入・管理コストが不要
  • 従業員教育や採用コストを削減できる
  • 繁忙期・閑散期を気にせずコア業務に集中できる
  • 品質管理が難しい在庫も積極的に取り扱える
  • 在庫数を適切に保てるので品切れや在庫過多がなく健全に運営できる
  • 顧客からの信頼の失墜を防げる

保管期間により品質が保たれないと、顧客の手元に届いたときにクレームの原因となり、信頼失墜してしまいます。情報拡散されやすい時勢を考えると、1つのクレームで新規顧客やリピート顧客まで失う結果になってしまうこともあります。

こうしたリスクを回避し、また在庫過多や従業員教育、設備機器やシステム投資でかかるコストを大幅に削減できるのも、在庫管理をアウトソーシングする大きなメリットです。

在庫管理をアウトソーシングするデメリット

在庫管理をアウトソーシングするメリットは大きいですが、以下のデメリットも懸念点として確認しておきましょう。

  • 自社に在庫管理ノウハウが蓄積できない
  • 細かい管理が必要な場合委託先選定が難しくなりがち
  • 保管環境の異なる商品を一括で預けられる委託先を探すのが難しい
  • 事業規模により自社内製よりコストがかかる場合もある

在庫管理を受託している企業により、取り扱える商品種類が限定されてしまう場合もあります。常温保管、湿度管理が不要なものだけであればそれほど難しくないものの、食品(冷蔵・冷凍)とそうでない商品を1つの委託先で任せられる先を探すのは難しいケースが多いです。

また条件にあった委託先が遠方にあると、在庫状況を視察しようと思っても、気軽に確認できなくなることも検討しておくべきでしょう。

さまざまな商品の在庫管理を委託したい場合、複数業者に委託することもできますが、それぞれの委託先が離れた場所にあると自社から運搬する場合、手間と労力が余計にかかってしまうこともあります。保管温度や湿度管理が可能な委託先もありますが、自社からの距離も気にしつつ検討すると良いでしょう。

在庫管理をアウトソーシングに悩む時の8つの判断基準

自社にとって、在庫管理をアウトソーシングするメリットがあるか悩ましい場合は、以下を基準として検討することをおすすめします。

  1. 自社内製よりコストがかからないか
  2. 在庫管理が不十分でクレームが多い
  3. 従業員教育が浸透せず困っている
  4. 月に数件以上人的ミスがある
  5. 在庫差異が後を絶たない
  6. 在庫過多になりがち
  7. 在庫の期限管理が適切に行えていない
  8. 受注後の品切れ発覚が月に数件ある

まずコスト面からみていくと、①に該当していて、そのほかの項目でもいくつか該当がある場合はアウトソーシングするメリットは大きいと考えてよいでしょう。

「内製するよりちょっとコストがかかってしまいそう…」という場合は、②~⑧をチェックしましょう。3つ以上該当する、もしくは④や⑤~⑦が該当する場合は、仕入れコストや業務最適化にもなるため、アウトソーシングすることがメリットとなるはずです。

⑧が複数品目で必ず毎月ある、ということであればこれも由々しき状況です。特にECや通販事業において、「注文できたのに品切れと連絡が来た」となれば、顧客からは「この店舗は杜撰な管理をしている」と判断されてしまうためです。こうしたネガティブな印象を持たれてしまうと、口コミなどで拡散されたとき、とても大きな損失につながります。

逆にこれらの項目に該当がない、①のみ該当している、という状況であれば、在庫管理をアウトソーシングするメリットは小さいため、内製を継続し業務の見直しでよりよい状況を目指すことをおすすめします。

在庫管理アウトソーシング先検討時の8つのチェックポイント

在庫管理をアウトソーシングする委託先検討時には、以下の8つのチェックポイントを確認すると、思わぬトラブルやリスク発生を回避できます。

  1. 自社製品ジャンルの取り扱いの実績が豊富か
  2. 口コミや評判でネガティブなものが投稿されていないか
  3. 連絡時の窓口対応が丁寧か
  4. 見積もり依頼時の詳細が明瞭か
  5. トラブルやミスはどのようなものがあったか・改善策は打っているか
  6. 倉庫視察で清潔感が感じられるか
  7. 倉庫作業員は覇気があり十分な教育を受けていると感じられるか
  8. 倉庫内は整理整頓されているか

最初に確認すべきは①②です。自社製品として取り扱う商品ジャンルを適切に扱える企業で、口コミや評判にネガティブなものがないことを確認しましょう。

また検討中に連絡した際、窓口担当の対応に不安を感じる点などあれば、避けてください。同様に、見積もりの詳細が不明瞭な場合も避けるべきです。

ここまで問題なければ、実際に商品を保管する倉庫の現場を視察しましょう。⑤~⑧を目で見て確認し、従業員へどのような教育を施しているのか、それが適切に運営されているか確認してください。実際に商品に手を触れる担当者を見ずに決めてしまうと、「商品の汚損・破損」や「商品管理が適切に行われていなかった」などで顧客の信頼失墜につながってしまいます。

在庫管理アウトソーシングはムダとリスク削減メリットあり

在庫管理は健全な企業運営、企業としての成長に直結する重要な業務です。煩雑になりがちな業務でもあり、ミスが起こりやすいものの、ミスが顧客とのエンゲージメントを大きく引き下げる要因にもなるもの。

自社内製で適切に運営できている、と自負するには遠い状況にあるのであれば、アウトソーシングするメリットは大きく、企業としての成長にも寄与するでしょう。

アウトソーシングするか悩んだ時、アウトソーシング先の選定時には、お伝えした8つのポイントをご確認いただくと、最適解を導き出していただけるはずです。

弊社では、商品種類が煩雑になりがちなEC物流の代行サービスや、ECに限らない物流代行サービス、また多くの企業がお悩みの物流加工(流通加工)代行サービスを承っております。

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この記事の著者について

MOTOMURA物流編集部

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物流の基本や改善ノウハウなど、物流担当者が知っておきたい様々な情報を配信している部署です。


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