物流パレットとは?種類や積み方パターンを紹介!

物流の現場に欠かせないアイテムの一つがパレットです。ただ、ひと口にパレットといっても種類があり、素材や形状などが異なります。物流の仕事に携わるのなら、パレットの種類を把握するのはもちろん、荷物の正しい積み方も押さえておく必要があります。本記事が物流現場にて、業務の役に立てば幸いです。

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物流パレットとは?

物流パレットとは、荷物の輸送や保管に用いられるアイテムです。一般的な平パレットと呼ばれるタイプは、正方形の平らな板で、フォークリフトの爪が挿しこめるよう加工されています。

パレットの登場により、物流が大きく変化したといっても過言ではありません。パレットを用いれば、トラックの荷積み、荷下ろしが楽になり、倉庫の省スペース化も実現できます。従業員の負担軽減や作業時間短縮など、物流における課題を解決できる革命的なアイテムだったのです。

パレットを用いずに物流業務を行うことを想像すると、いかに優れた存在であるかが理解できます。たとえば、パレットがなければ荷物を個別にトラックへ積み込む必要があり、相当な手間と労力が発生します。荷下ろしも同様で、1つずつ下ろして倉庫へ搬入しなくてはならず、相当な時間を要してしまうのです。

パレットを用いれば、フォークリフトを使って一度にたくさんの荷積み、荷下ろしが可能です。しかも、そのままフォークリフトで所定の場所まで運搬でき、労力の軽減と時間の短縮につながります。

現代の物流において、パレットが用いられないことはほぼ考えられません。荷物によっては、パレット輸送が適さないこともありますが、このようなケースは稀です。

このように、物流においてパレットは必須の存在であり、物流の仕事に関わるのなら高い確率で扱うことになるでしょう。そのため、種類ごとの特徴や正しい積み方をきちんと理解しておく必要があります。次章では、物流パレットの主な種類とそれぞれの特徴を解説します。

パレットを使用するメリット

パレットを活用する1番の目的は、作業効率をいかに上げるかという事です。パレットとフォークリフトを使用する事で、物流の世界では欠かせない物となってきます。

トラックで荷物を移動する際に、バラ積み、バラ降ろしをしていた物が、パレットを活用する事により作業効率が格段と上がります。パレットで降ろされた荷物は、そのままフォークリフトにて移動が可能で、倉庫での管理がしやすくなり、倉庫内での移動も容易に行えます。荷物の破損等も少なくなってきます。

物流パレットの種類

木製パレット

物流パレットにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。

まずは、もっともよく用いられる平パレットを、素材別に解説します。

木製パレット

素材に木材を使用したパレットです。すのこのような見た目をしたものが多く、複数の板を釘で固定して形成されています。安価に入手でき、荷物が滑りにくいメリットがありますが、耐久性や耐衝撃性は高くありません。使用している板が薄い場合、部分的に割れることもあります。

  • 生産、廃棄にかかるコストが低い。
  • 資材、印刷物等の流通に使用される。
  • 衛生面から食品の物流には向かない。

プラスチックパレット

ポリエチレンやポリプロピレンなどを素材に用いているタイプです。表面にいくつもの穴を設けて軽量化を図ったものも多く、扱いやすいのが特徴です。一方、軽量化を図っていないタイプもあり、こちらは木製パレット以上に重いケースがあるため扱いに注意しなくてはなりません。

  • 衛生面、安全性に優れているので、食品等の物流に使用される。
  • 強度、耐荷重に優れているので、破損が少ない。
  • 差込口が2ヶ所の物と4カ所の物がある。

紙パレット

紙を素材に用いており、ダンボールパレットと呼ばれるものもあります。紙素材ゆえに軽量であり、扱いやすさがメリットです。また、リサイクルもできるためエコの観点からも優れたパレットといえるでしょう。一方、耐久性や耐衝撃性は低いため、長く使用することは困難です。

金属パレット

アルミニウムやスチールなど、金属素材を用いて形成されたパレットです。強度や耐久性に優れたものが多く、製品によっては静電気を帯びないものもあります。一方、木材や紙、プラスチックなどと比べて素材のコストが高く、高価格帯の製品が多いのはデメリットです。

次に、平パレット以外のタイプを紹介します。

ボックスパレット

箱状のパレットで、ペット用ケージのような見た目が特徴です。一つひとつの形状が異なり、平パレットに積みにくい荷物を、ボックスパレットで運ぶケースが少なくありません。折り畳めるタイプもあり、こちらは収納性に優れています。

  • 箱型のパレットの事である。
  • 固定式の物や底面に車輪の付いた手でも移動出来る物もある。
  • ボックスパレットのままトラックに載せる事も出来る。

ロールボックスパレット

ボックスパレットに車輪を搭載したタイプです。荷物を入れたまま人力で運搬できるのが特徴です。ただ、どうしても4つの車輪に大きな負荷がかかるため、中古など使い古されたものはまっすぐ進まない、動きが重いといったこともあります。

ポストパレット

平パレットの四隅に、ポールが立っているような見た目が特徴です。長物の運搬が可能で、パレットのうえにまた別のパレットを積む、といったことが可能です。ラックとしての利用ができるのはメリットといえるでしょう。

パレットのサイズ

1100(mm)×1100(mm)

日本での標準パレット(JIS規格)となっており、広く色んな業種に使用されます。

1×1パレットとも言われ、木製、プラスチック製が主流でトラックの荷台もこのサイズに合わせたものもあります。

900(mm)×1100(mm)

ビールパレットと呼ばれます。

主にアルコール飲料の保管、物流に使われます。

800(mm)×1100(mm)

B版パレットと呼ばれます。

印刷業界、製本業界で広く使われます。

650(mm)×950(mm)

A版パレットと呼ばれます。

B版パレットと同様に印刷業界、製本業界で広く使われます。

パレットへの正しい積み方を紹介!

パレットに用いられる素材や種類を理解できたら、次は積み方を学びましょう。パレットは輸送に便利なアイテムですが、正しい積み方をしないとかえって非効率が発生する可能性があります。

パレットに荷物を正しく積み上げるメリットとポイント

パレットに荷物を正しく積み上げることで、輸送中の荷崩れを防止できます。荷崩れの原因は多々ありますが、正しい積み方ができていないばかりに崩れてしまうケースは少なくありません。大きさや形状が異なる荷物でも、正しく積み上げれば荷崩れを防止でき、荷物のコンディションを損なうことなく輸送を行えます。

また、正しい積み方により荷物の潰れを回避できます。パレットに規則正しく荷物を積むことで、圧力が分散され、箱の潰れを防げます。

パレットに荷物を積むときのポイントですが、重いものは下、軽いものを上にするのが基本です。こうすれば、より荷物が潰れにくくなり、高く積んだときのバランスもよくなるのです。また、パレットからのはみ出しもバランスの崩れにつながるため、注意してください。

積み込むときにすき間を作らないのも、大切なポイントです。すき間があると、走行中に荷物が動いてしまい、荷崩れを起こす可能性があります。それぞれの荷物をしっかりと密着させるように積み込みましょう。

パレットの積み上げパターンを徹底的に解説!

ここでは、パレットへ荷物を積み上げるときのパターンをいくつか紹介します。イラストを使わずともわかりやすいよう解説するので、参考にしてください。

ブロック積み

上から見たときに、碁盤のような見た目になるように積み上げる方法です。上下すべての段において、箱の向きを統一します。もっともシンプルな積み方といえるでしょう。

交互列積み

1段ごとに荷物の向きを90度変えて積む方法です。長方形の箱なら、1段目は長辺を自分から見て奥にしてそろえて並べ、2段目は短辺を奥に並べるといった具合です。

ピンホール積み

上から見ると風車の形に見えるのが特徴で、長方形の箱を積むのに適しています。長方形の長辺と短辺が接触するように積みこみます。2段目は、1段目に積んだ箱と重ならないよう積み、3段目以降も同様です。

レンガ積み

パレットの一辺に、長方形の箱を同じ向きで2つ並べます。そこへ、長方形の短辺が接触するように箱を3つくっつけて積みこみます。2段目以降は、箱同士が重ならないように積みます。

窓積み

7つの荷物を積む場合、パレットの一辺に箱を3つ並べ、隣に向きを変えた箱を4つ並べます。2段目以降は、全体の向きを180度変えて箱同士が重ならないようにします。

スプリット積み

基本的にはレンガ積みと同じですが、横向きに並べる2つの箱のあいだにすき間ができてしまう積み方です。箱のサイズによって、このようなすき間ができてしまいます。すき間をくっつけると、上段の荷物が不安定になってしまうため注意が必要です。

なお、パレットに荷物を積む作業のことを、パレタイズと呼びます。物流の仕事に携わるのなら、よく耳にし、自らも使うことになるでしょう。

また、物流の現場では、「〇回し〇段積み」といった指示を受けることがあります。たとえば、6回し4段であれば、1段に6つの荷物を並べ、4段まで積み上げるという意味です。このケースでは、1枚のパレットに24個の荷物を積み込む計算です。

まとめ

物流パレットには、木製やプラスチック、金属、紙などの素材でできたものがあり、重量や耐久性などが異なります。また、荷物の積み上げ方にもいろいろあるため、物流の仕事に携わるのなら今から学んでおくとよいかもしれません。〇回し〇段積みのような用語も、覚えておくと実務で役立ちます。

そして、取り扱う商品によって、パレットのサイズや種類は異なってきます。株式会社MOTOMURAは、お客様の扱われている商品に合わせて、その業界で一番流通していて、最適なパレットを選定し、効率よく、保管、流通できます。お客様の商品を安全に効率良く流通出来る様にしていきます。


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    MOTOMURA物流編集部

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