定期通販をやるにあたって物流倉庫の選び方を知りたい!

EC物流を行っている方々であれば、定期通販を行うにあたって、大規模な場合荷物を置いておくための倉庫が必要になってきます。しかし、倉庫にも種類は数多く存在しており、それぞれメリットとデメリットが存在しています。

そのため、しっかりと物流倉庫ごとの特徴を抑えたうえで、自分に合った物流倉庫を選ぶ必要があります。

そこで、こちらの記事では以下のような内容についてご紹介いたします。

  • 定期通販の物流倉庫について
  • 定期通販で物流倉庫を利用するメリット
  • 定期通販の物流倉庫の選び方のポイント

こちらの記事を読んで、自分たちのサービスに合った物流倉庫をぜひとも見つけてみて下さい。

定期通販の物流倉庫とは?

定期通販の物流倉庫(EC倉庫)は、BtoCの商品の出荷を中心とした、以下のような業務を行なっている場所になります。

  • 在庫管理
  • 在庫の受け取り、検品
  • 保管
  • 梱包、発送など…

このように、倉庫によりますが多岐に渡る業務を行なっているため、定期通販のために物流倉庫を利用するなら、倉庫ごとのサービス内容や料金を中心とした、各種項目を確認した上で、利用する物流倉庫を選択する必要があります。

このように、物流倉庫は商品の管理から発送まで、全般的に行ってもらえるため、ある程度規模のある定期通販を行う際には、ぜひ利用するべきでしょう。

定期通販で物流倉庫を利用するメリット

定期通販で物流倉庫を利用するメリットは、以下のような点が挙げられます。

  • 省スペースの実現
  • 業務負担の軽減
  • 流通効率の向上 など…

物流倉庫では、在庫管理から配送業者への荷物の受渡しなど、多様な業務を引き受けてもらえます。
また、社内に在庫を置いておく必要がなくなるため、省スペースにも貢献します。

このように、定期通販を行なう際に物流倉庫を利用することで、さまざまな恩恵を受けられます。

定期通販の物流倉庫の選び方で注意したいポイント

それでは、定期通販で物流倉庫を利用するにあたって、どのようなポイントに注意するべきでしょうか。 選び方のポイントについて、いくつか項目を挙げた上で説明していきます。

こちらを参考にして、自社にあった物流倉庫を選んで下さいね。

物流倉庫の場所

最初に、物流倉庫自体の立地が挙げられます。
物流倉庫の立地は、以下のような点に影響を及ぼします。

  • 配送時のコスト
  • 購入者の元に届くまでの時間
  • アクセスしやすさ

物流倉庫が行きづらい場所にあったり、海の近くや地盤の弱い所など、災害の影響を受けやすい場所にあると、有事の際に発送などに遅れが生じてしまいます。

配送の遅延は、ユーザーからの評価や信頼度の低下、クレームの原因にもなるため、気を付けなければなりません。

このように、立地は重要なポイントになります。具体的に、どのような立地が良いのかもご説明していきます。

物流倉庫の立地の選び方

物流倉庫を立地から選ぶ際には、以下のような点を確認するようにしましょう。

  • 製品の生産拠点と物流倉庫、配送会社の距離
  • 天候の影響を受けやすいか

定期通販で荷物がユーザーの元に届くまでは、以下の流れで物が流通します。

製造拠点→物流倉庫→配送会社→ユーザー

そのため、各区間の距離がなるべく近い場所にあるのが理想になります。

物流倉庫の拠点の数

物流倉庫が複数あるかどうかも選び方で意識したいところです。複数の拠点があれば、定期通販の大きな課題の1つとなりうる配送にかかる時間を、各拠点に在庫を置いておくようにすることで解決可能です。

このように、拠点の位置には配送までにかかる時間に大きく影響するため、注意したいポイントの1つになります。

BCP対策が十分か

また、BCP管理が適切に行なわれているかも確認したいポイントです。

BCP管理とは、「Business continuity planning」の頭文字を取った専門用語であり、直訳すると事業継続計画管理という意味です。事故や災害時に早急なサービス復旧ができるように、万が一の時のための対策ができているかどうかというものになります。具体的には以下のようなケースが挙げられます。

  • 台風
  • 地震
  • テロ、サイバー攻撃 など

上記のようなケースに見舞われた際に、どれくらい早くサービスを元の状態に戻せるか、その計画がしっかりと確立されているかも選び方で意識したいところになります。BCPについては、下記記事をご確認ください。

関連記事:物流BCPとは?社会貢献と企業価値を高めるためのリスクマネジメントを詳しく解説!

利用料金

毎月、毎年あたりの利用料金も重視したい要素の1つになります。

物流倉庫を定期通販で利用する際には、コストパフォーマンスを踏まえて、見合った場所を選ぶべきです。

物流倉庫の料金形式は、以下のように様々です。

  • 従量課金制 (小規模なサービスなどにおすすめ)
  • パレット、コンテナ単位 (大量の荷物を保管する場合におすすめ)

そのため、まず、物流倉庫の利用時にいくらくらいまで支払えるか、それを踏まえて倉庫の候補を絞り込んでいくのも重要になります。

荷物の保管できる量、保管環境

荷物の保管容量や、どのような環境なのかも注意するべきです。

荷物の保管できる量は自社サービスの規模や、必要な在庫数などに応じてどれくらいの広さが必要か、事前に確認しておくようにしましょう。また、保管環境に関しては、特に食品関係の定期通販サービスの場合、冷凍保管や冷蔵保管などに対応しているかどうかも重要になります。

冷凍、冷蔵保管が十分でなければ、商品が傷んでしまいます。そのため、設備がどのようになっているのか、老朽化していないか(定期的なメンテナンスが行われているか)、可能であれば実際の写真や、見学などで確認するようにしましょう。

このように、荷物をどこまで保管しておけるのか、及び荷物の保管環境に関しても選び方で意識していきたいところです。

サービス内容

物流倉庫のサービス内容も気をつけたい点です。

物流倉庫は、以下のようなサービスの有無や、手厚さが場所によって変わってきます。

  • ラッピング、およびそのバリエーション
  • 化粧品や医薬外部品を運搬できるかどうか

特に、化粧品や医薬外部品の定期通販サービスを行なうためには、化粧品製造免許と呼ばれる専門の免許が必要になってきます。

このように、自社製品の在庫を取り扱い、配送可能かどうかなど、サービス内容についてはしっかりと確認しておくようにしましょう。

また、以下のようなサービスの品質についても確認しておくと良いですよ。

サービスの質が良いか

物流倉庫のサービス品質や商品の扱いなどは、確認しておきましょう。

物流倉庫を利用した定期通販では、多くの場合において、商品を販売主側で確認する機会がなく、直接製造元から観客の元まで届く仕組みです。

そのため、物流倉庫のサービスで以下のようなトラブルがあった場合、クレームは自分達の方に回って来てしまいます。

  • 商品のキズ、破損
  • 違う商品を届けてしまった
  • 荷物発送時のトラブル など

このように、物流倉庫のサービス品質が悪いと、評価や信頼度の低下、クレームの元となりかねません。そのため、サービスの良し悪しについてはチェックしておきましょう。

発送までの所要時間

発送までにどれくらい時間を要するかも大切です。

仮に、物流倉庫の立地が良かったとしても、肝心の配送までに時間がかかってしまえば、意味がなくなってしまいます。

定期通販の場合、商品が届くタイミングが、決まっているケースが多いです。そのため、決まった日付から遅れてしまうのは心象がよくないでしょう。

このように、配送に遅れが出るかどうか、どれくらいの時間を要するかも重要になってきます。

返品、商品の交換対応の有無

返品や交換対応を代理で行なってもらえるかも重視したい点です。

定期通販の場合、初回お試し後に、合わなかったら返品、返金対応を受けつけるサービスを行なってるところもあります。

そのため、返品などの対応が増えてしまいます。それを物流倉庫で行なってもらえれば、業務効率の向上や、評判に悪影響を及ぼすのを避けられます。

このように、物流倉庫で返品や交換対応を行なってもらえるかも、重要な点です。

見学に行って自分の目で判断するのも一つの手段

もしも可能であれば、実際の物流倉庫内の様子の見学や、オンライン見学サービスを利用して、実際に倉庫内の様子を自分の目で確かめてみるのがおすすめです。

見学してみることで、以下のような点をチェック可能です。

  • スタッフ達の様子
  • 設備の状態
  • 倉庫内の衛生状態
  • 物品の管理状態

写真や資料、ホームページ上だけでは分からないようなところをチェックできるため、本当にここで大丈夫かと判断しかねている方には、特におすすめになります。

また、見学を受け付けている=実際に見せられるような環境になっている、とも判断可能です。そのため、信頼性の高さの指標としても使えますよ。

このように、物流倉庫の選び方の1つとして有用な方法は、実際の現場を、直接見学しに行くことです。

まとめ

  • 物流倉庫とは、BtoCのサービス(定期通販など)で流通の拠点となる場所であり、荏庫の受け取りから配送業者への受け渡し、商品の管理など様々な業務を担う
  • 物流倉庫を定期通販で利用する際の選び方は、倉庫の予算が求めるサービスを決めた上で、立地の良さが拠点数災害対策、サービス内容/品質などを踏まえて自分達のサービスに合った場所を選ぶこと
  • 物流倉庫の選び方を意識しないで契約すると、配送の遅延やコーザーからのクレームの原因、サービスの信頼度の低下に繋がってしまう

このように、物流倉庫を定期通販で利用することで業務負担の軽減や、配送効率の向上といった様々なメリットがあります。

ただし、物流倉庫の選び方は様々なチェックポイントがあるため、自社サービスの内容や、予算、重視したいポイントはどこかを精査した上で、物流倉庫を選ぶようにしましょう。

もしも選び方を間違って、損をするのを避けるためにも、気を付けたいポイントを確認しながら自社の定期通販サービスに合った物流倉庫を見つけてみて下さいね。

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この記事の著者について

MOTOMURA物流編集部

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物流の基本や改善ノウハウなど、物流担当者が知っておきたい様々な情報を配信している部署です。


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