「倉庫に保管していた陶器にカビが生えてしまった!」
「ガラス製品を安全に保管するにはどうしたらよい?」
陶器やガラスを倉庫で保管することもありますが、間違った保管方法では割れてしまったり、欠けてしまったり、陶器の場合にはカビが発生してしまうこともあります。
大切な在庫を適切に保管するためには、いくつか保管時のポイントがあるのはご存知でしょうか?
本記事では、陶器・ガラスの正しい保管方法、間違った保管でどのような問題が起こりうるか、問題が起こってしまった時の対策についてご紹介します。特に誤解や理解不足による陶器の保管方法ミスは多いので、それぞれの特長を把握しながら、適切に保管するため、ぜひ最後までお目通しください。
目次
倉庫における陶器・ガラスの正しい保管方法
在庫を長期間倉庫で保管する上で、商品にあった正しい保管方法を知っておくことは重要です。
以下に陶器・ガラスの正しい保管方法についてまとめましたのでご覧ください。
- 【陶器】汚れを洗浄して落とし乾燥させて保管する
- 【陶器】倉庫内の湿度を低く保ち通気性を保つ
- 【ガラス】横に寝かせず立てて保管
- 【ガラス】1つずつ梱包して保管する
- 直射日光を避けて保管
- 高い場所に保管しない(割れ対策)
- 梱包してから保管する(割れ・欠け対策))
一般的に陶器やガラスは、3種類に分類される倉庫の「普通倉庫」で、その中でももっとも緩い設備基準を満たした3類倉庫で保管できるとされています。ですが上記のようなポイントを踏まえていくと、3類倉庫では厳しい場合もあるのです。
特に湿気が大敵となる陶器は、保管場所に湿気があったり、保管時の汚れや水分が原因でカビや、汚れの固着、嫌な匂いがついてしまうなどのリスクもあります。汚れがある場合にはしっかり洗浄してから、しっかりと乾燥させて保管することが重要です。またガラスは立てておくことで欠けたり、割れてしまうリスクが高まります。特に窓ガラスなどは、横に倒して重ねて保管するのではなく、立てて収納できるラックなどに梱包した状態で保管することで、欠けも割れも防ぐことができます。どうしても梱包しない状態で保管しておかなくてはいけない場合には、コンクリート床など固い場所に直接立てかけたりはせず、カーペットや段ボールを下に敷き倒れないよう対策したうえで保管すると良いでしょう。
陶器もガラスも割れ・欠けが生じやすいものです。そのまま重ねて保管してしまうと、取れなくなってしまって、外すときに割れ・欠け・キズがついてしまうこともあります。どちらの場合も基本的には梱包して1つ1つを保管することが望ましいです。保管場所も高い場所にすると、取り出す際に落としてしまったりすることもありますから、取り出しやすい高さまでとしておくこともポイント。
通気性を高め、湿度管理も忘れずにしておくようにしましょう。
陶器・ガラスの保管方法を間違うと発生するリスク
陶器やガラスを間違った方法で保管した時に起こりがちなリスクを見てみましょう。
- 【陶器】カビが生える
- 【陶器】おかしな臭いがついた
- 【陶器】重ねて保管したところ外せなる
- 倒れて割れ・欠け・キズがついてしまう
- 汚れが付着してしまう
陶器は材料の性質上、内部にも水分が残りやすい為、カビが発生してしまうことがあります。また水分と同様、汚れも残りやすいため、見逃した状態で長期間保管してしまうと嫌な匂いが付くことも。日常生活で経験された方もいらっしゃるかも知れませんが、陶器を重ねて保管したらくっついて外れなくなってしまうこともあります。ガラスも陶器も共通することですが、商品である以上、割れ・欠け・キズは修復不可能ですから、正しい保管方法を知っておくことは重要です。また、ある程度の期間保管することもありますから、商品に汚れが付いたまま保管してしまい、固着してしまったり、嫌な匂いをつけてしまうこともありますので注意しておくようにしましょう。
陶器・ガラスの特長を知って正しい保管方法を
正しい保管方法で陶器・ガラス製品を保管するためにそれぞれの特長も知っておくと役に立ちます。
陶器の場合
陶器は土から作られるもの。表面が滑らかに仕上げられたものも多くありますから、意識しずらいかも知れませんが、土で作られるため、目では確認できないほど小さな穴が無数にあるのです。
表面が乾燥していても、内部に水分が残りやすい、汚れが残りやすいのはこのためで、陶器はしっかり洗浄、しっかり乾燥が欠かせないのです。ここを怠ると、カビがはえてしまったり、嫌な匂いが製品についてしまい商品にできない可能性もあります。保管する際の洗浄・乾燥とあわせて倉庫の湿度管理も重要です。
ガラスの場合
透明感が美しいガラスですが、陶器よりも取扱は慎重に行う櫃よぐああります。
表面にキズが付きやすい、縁が欠けてしまいやすい、割れやすい、このような特長を踏まえ、保管方法を誤らないようにしましょう。
またガラス同士をぶつけてもキズになってしまうため、重ねて保管するなどは陶器以上におすすめできません。
倉庫内での間違った保管方法で陶器・ガラスに不備が生じてしまった時にできること
ガラスの場合、割れや欠け・キズが付いたら不良品として扱うほかありませんが、陶器の不備が起こった際にとれる対策をご紹介します。
陶器に嫌な匂いが付いた・カビが生えてしまった時
陶器にもしカビが生えてしまったり、嫌な匂いがついてしまうということがあれば、漂白剤につけ置きすることで対処できます。ただし絵柄のあるもの、色つけしてあるものは変色や色落ちの可能性もあるため、漂白剤が使えるかどうか事前の確認が大切です。カビや匂いがとれたら、洗浄し、しっかりと乾燥させて、割れや欠け対策として緩衝材にくるんだり、箱に入れて保管するようにしましょう。
重ねておいて陶器・ガラスが外れなくなってしまった時
ガラス窓などは重ねておいて外れないということはないですが、食器や容器などの陶器・ガラスは重ねておくと外れなくなることもあります。こうなってしまったら、無理に外そうとするとキズや割れ・欠けのリスクがありますから、以下の方法で対処しましょう。
用意するのは食器用洗剤と、40℃程度のぬるま湯です。重なってしまった部分の隙間に、少量の食器用洗剤を垂らしたら、外側の容器・食器にぬるま湯をかけてください。そうしてゆっくりと回していくと、するっと取れるはずです。外れたら、洗浄・乾燥をしっかり行い、割れたりしないように梱包して保管しましょう。
ガラス商品に工業油や指紋がついて曇ってしまった
梱包せずに保管することは少ないガラス製品ではありますが、梱包せずに保管していると指紋・油汚れで曇りがついてしまうこともありますね。
このような時には、ぬるま湯と重曹、キッチンペーパーを用意してください。ぬるま湯に重曹を溶かし、キッチンペーパーに含ませてふき取ることできれいにできます。きれいになったら洗浄・乾燥した上で、梱包して保管しましょう。この時水が付いたまま長時間放置してしまうと、水垢がついて汚れてしまう原因にもなりますから、水分は柔らかい布などできれいにふき取るのがおすすめです。