オフィスや、マンションを倉庫につかうのをお勧めしない訳

ECやネット通販等、商品保管に大きな倉庫スペースは必要ない事業を営む上で、商品保管場所をどうするか悩まれる方は多いでしょう。

倉庫として使える物件の数がそもそも少なく、思うような立地・条件の倉庫がないことでオフィスに倉庫機能を持たせたり、マンションの部屋を倉庫として使宇検討をされる方もいらっしゃるかも知れません。

タイトルに対する結論として、「オフィスやマンションを倉庫として使うことはできます」が、注意しなくてはいけないポイントや、保管する商品によっては保管できないケースもあります。

もしオフィスやマンションを通常の利用条件で賃貸契約し、倉庫として使ってしまうと後で大きな問題になってしまうこともあります。

本記事では、倉庫としてマンション・オフィスを賃貸するときに知っておくべきポイント、保管できない商品のジャンルについて解説しながら、倉庫としてマンションやオフィスを使う際にどのようなリスクがあるかもお伝えしてまいりますので、是非ご確認の上、検討されてみてください。

オフィスやマンションを倉庫として使うことはできる?

まず最初に結論をお伝えすると、倉庫としてオフィス・マンションを使うことはできます。

ですが、マンションは基本的に居住を目的として貸し出されている賃貸物件で、オフィスもオフィスとして利用することを目的として貸し出されているもの。

この前提からもわかるように、商品の保管を目的とはしていないのです。

どういうことか、少し噛み砕いて解説させていただくと、「長期間保管されると爆発・発火・部屋に通常あり得ない劣化が生じるリスクを避けたい」というオーナーの事情もあります。

そのため、オフィスやマンションの部屋を賃貸契約して無断で倉庫として保管すると様々な問題が生じるリスクもあるのです。

まずはオフィスやマンションを倉庫として使うことのメリット・デメリットから説明させていただきます。

オフィスやマンションを倉庫として使うメリット・デメリット

居住目的で賃貸物件となっているマンションやオフィスを、倉庫として使用することにどのようなメリット・デメリットがあるのかまとめました。

オフィスやマンションを倉庫として使うメリット

オフィスやマンションを倉庫として使うことに、多くのメリットはありません。メリットとなるのは『倉庫物件と比べて賃貸物件の方が物件数も多く、利便性の高い場所に倉庫を構えられることが多い』という点に限られます。

賃貸ではなくオフィスを所有している場合には、倉庫スペースもあわせて持つことはできます。この場合には事務処理をしているのと同じ場所で発送業務まで完了できる、作業効率の良さは魅力となるでしょう。

オフィスやマンションを倉庫として使うデメリット

続けてデメリットについてもご確認ください。

  • セキュリティが甘く盗難にあう可能性がある
  • オーナー・規約などで保管できない商品がある
  • 保管に適さない環境で商品の劣化・カビが発生してしまう可能性がある
  • 無断で倉庫として利用すると訴訟のリスクがある

メリットに比べ、デメリットの方が多く、大きな問題になることもあることもご理解いただけたでしょうか。

特に無断で倉庫として利用すると、場合によっては訴訟問題になる可能性も避けられません。

保管していた商品の劣化やカビの発生も、事業運営を傾かせかねない問題です。特に気密性の高い建物では湿気がこもりやすく、発生頻度の高い問題となるでしょう。

オフィスやマンションを倉庫に使うのをおすすめしない理由

オフィスやマンションを倉庫として使うのはおすすめしない、その理由について解説させていただきます。

  • セキュリティが甘く、盗難にあう可能性がある
  • 商品保管用の物件ではないので商品にカビや劣化が発生する可能性がある
  • オーナー判断で保管できない商品があると別途倉庫が必要になる
  • 商品保管用の物件でなくカビや劣化が発生する可能性がある
  • 重量のある商品を多数保管すると床が抜けてしまう可能性もある
  • 大きな商品を保管する場合玄関から搬入できないことも多い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

セキュリティが甘く、盗難にあう可能性がある

倉庫物件は商品の保管を目的としているため、監視カメラを適宜設置していたり、入退室の管理も徹底されているケースも多いものです。

ですが居住を目的としたマンションや、自社管理が必要なオフィスではセキュリティはあまくなりがちで、盗難被害にある可能性は捨てきれません。

商品保管用の物件でなくカビや劣化が発生する可能性がある

先にお伝えした通りですが、気密性の高いマンションは居住していても湿気がこもりやすく、カビに悩まされるケースも多いですよね。

またカビだけに限らず、湿気により外箱が変形してしまったりしては商品として出荷できなくなってしまいます。

その点倉庫物件を利用する場合は、保管したい商品に適した環境の倉庫を選ぶことで、長期間の保管も安心で、適切な運営が行われれば損失は最小限に抑えられます。

保管できない商品があると別途保管場所が必要になる

爆発・発火の危険性がある、もしくはオーナーの判断で持ち込み不可となっているものは、賃貸契約時に倉庫利用にOKがでていても保管できません。

全てでなく一部商品が保管禁止に該当してしまうと、別途保管っ場所を儲けなくてはならず、コストもかさみますし、在庫管理・出荷の手間も増幅してしまうことになります。

商品保管のための工事・リフォームが許可されない場合が多い

商品を保管するため、換気設備・空調設備などを工事しなくてはならない場合もありますが、マンションやオフィスの場合工事が承認されないケースもあります。

今後そうした管理が必要な商品も扱う可能性があるのであれば、マンションやオフィスを倉庫として利用するのは考えておくべきでしょう。

重量のある商品を多数保管すると床が抜けてしまう可能性もある

重量のある商品を多数保管するとなると、一般的な物件では床が抜けてしまう可能性も捨てきれません。

そうなれば階下の方への補償はもちろん、オーナーとももめてしまう可能性もあるでしょう。

大きな商品を保管する場合玄関から搬入できないことも多い

大型家電やインテリアを保管したい、という場合は搬入口となる玄関の大きさがネックになることも多いもの。

商品自体はそれほどではなくても、大きな梱包で配送されてくる可能性もありますのでおすすめできません。

倉庫はマンションやオフィスでなく倉庫物件を使うことをおすすめする理由

物件として見つけやすく、利便性が高いことも多いマンションやオフィスではなく、倉庫物件を利用することをおすすめする理由もお伝えさせていただきます。

  • 荷物を保管するための建造物なのでセキュリティがしっかりしていることが多い
  • 商品保管に必要な工事ができるから
  • 商品の搬入がしやすいから
  • 大きな商品・重量のある商品の保管に適しているから
  • 事前確認は必要だが保管する商品に縛りが少ないから

それぞれ詳しく解説してまいります。

荷物を保管するための建造物なのでセキュリティがしっかりしていることが多い

倉庫物件は先にもお伝えしたように、安全・安心・適切な環境で商品を保管することを目的としています。

当然そのために必要なセキュリティ環境が整っており、盗難被害のリスクを軽減できるでしょう。

商品保管に必要な工事ができるから

倉庫として利用するために貸し出している物件のため、必要な工事がスムーズに行えることが殆どです。

商品の搬入がしやすいから

大きな商品などを搬入することも織り込み済みの物件ですから、マンションやオフィスのように搬入できない可能性はまずないでしょう。

大きな商品・重量のある商品の保管に適しているから

重量のある商品の保管も倉庫物件なら床が抜けるなどの心配は不要になります。

大きな商品などにも対応できる天井高の倉庫物件が基本ですから、様々な商品の保管に対応できるでしょう。

事前確認は必要だが保管する商品に縛りが少ないから

爆発や発火の可能性があるものや、危険物に関しては事前に確認が必要ですが、マンションやオフィスよりも保管できる商品の幅は格段に広がります。

大きなスペースが必要ないならスペース単位で倉庫を借りる選択肢もある

大きなスペースは必要ないから、倉庫は借りられないと考えていらっしゃる方もいるかもしれません。

ですが倉庫はパレット1つ分のスペースからでもレンタルすることができるのです。

中にはレンタル倉庫サービスでしのぐケースもありますが、入庫・出庫の作業がしずらくなることや在庫管理に足を運ぶ手間が大きくなります。

本記事ではそうした手間も含めて軽減できる、物流倉庫・発送代行サービスについてご紹介させていただきます。

物流倉庫・発送代行サービスを利用する

発送代行サービスは物流倉庫サービスとほぼ同義で、どちらのサービス名を名乗るかは企業により違うと捉えてもよいでしょう。物流倉庫・発送代行サービスを利用すると、入庫から出荷の作業もプロ品質で任せることができます。商品の保管クオリティはもちろん、手間と労力がかかる在庫管理業務、商品や梱包次第で変わる顧客満足度を向上させられる為、大企業でも導入している企業は多くあるのです。

特にこのサービスを活用するメリットは、毎月一定以上の出荷があり自社内でスムーズな出荷ができないことも増えてきた中小企業・個人事業主の方にあるのではないでしょうか。発送代行サービス(物流倉庫)を利用する場合にかかるコストについては別記事発送代行にかかる6つの費用とはで詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

また発送代行サービスを営む業者は年々増加しており、それぞれに特色も異なります。御社にとってどういった業者を選ぶのが良いか悩まれたときには、別記事発送代行サービスの選び方とは?メリットデメリットを紹介で解説していますので、こちらもあわせてご覧いただければと存じます。

発送代行サービスを活用することにメリットが感じられるケースとして、以下のポイントが挙げられます。

  • 保管する商品数が多い
  • 倉庫管理をする人件費を節約したい
  • 物流業務は本業ではないのでプロに任せたい
  • 自社で出荷作業を行っていると時間がかかって仕方ない

物流倉庫・発送代行サービスを利用するメリットは多い

物流倉庫・発送代行サービスを利用することでどのようなメリットがあるのかリストアップしましたので、ご覧ください。

  • 小スペースから適切に商品を保管できる倉庫が利用できる
  • 入庫から出荷まで任せられ人件費や在庫管理コストが大幅に削減できる
  • 物流サービスの質が向上し顧客満足度が向上する
  • 倉庫管理・在庫管理のノウハウがなくても適切に運営・保管が可能
  • 利用するサービス次第で流通加工も任せられる

マンションやオフィスを倉庫として使えますがおすすめはしません

結論として「マンションやオフィスでなく、倉庫を活用することがおすすめ」です。

その理由は、保管に適した物件でセキュリティ対策も施されており、保管できる商品に縛りが少ないことを挙げさせていただきました。

また大きな倉庫は必要ない方、発送までの業務を効率よく人件費を抑えて済ませられる発送代行・物流倉庫サービスの活用という選択肢もあることもあわせてお伝えした通りです。

御社の今後の発展のため、最適な倉庫運営についてご判断いただく材料をご提供できていれば幸いです。


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    この記事の著者について

    MOTOMURA物流編集部

    MOTOMURA物流編集部

    物流の基本や改善ノウハウなど、物流担当者が知っておきたい様々な情報を配信している部署です。


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