近年、クラウドファンディングが話題となり、多くの個人や企業の資金調達の幅が広がっています。その中でも特に日本で注目されているプラットフォームの1つが、「Makuake(マクアケ)」です。
Makuakeでは、家電やキッチン用品、スニーカーなどの新商品の開発から、教育支援、社会貢献事業、地域活性化、さらにはお笑い芸人や歌手の芸能支援まで、さまざまなプロジェクトが展開されています。今回は、Makuakeとは何か、基本情報、そしてその魅力について、プロジェクト推進者と支援者それぞれの立場から解説していきます。
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目次
Makuakeとは
Makuakeは、株式会社サイバーエージェントの子会社として2013年8月に運営を開始した、株式会社Makuakeが提供するクラウドファンディングサービスです。
クラウドファンディングとは、新しい商品やサービスの開発、社会貢献などを計画している個人や企業が、インターネット上でプロジェクトの内容を発表し、その内容に賛同する人から広く少額ずつ資金を集める仕組みのことです。2000年代後半にアメリカで発祥し、日本では東日本大震災をきっかけに徐々に浸透してきました。
銀行やスポンサーからの融資が難しいプロジェクトや、予算不足で社内展開ができないプロジェクトでも、簡単かつスピーディに資金調達が始められることから、利用者は年々増えています。多額の投資や株式の購入に関心がない人でも、少額の資金でプロジェクトを支援できるケースが多く、プロジェクト提案者とスポンサー企業のニーズがマッチすれば、短期間でプロジェクトを実現することが可能です。
Makuakeでは、資金調達を希望するプロジェクト起案者が申請し、審査に通れば、公式サイトでプロジェクト内容や目標金額を公開した上で資金調達を開始することができます。サイトを見て支援したいと思った人は、インターネットを通じてお金を送ることができ、集まった募金(うち20%は手数料としてMakuakeに入る)は、発案者がプロジェクトの開発を行うために使われます。
Makuakeは、複数の種類があるクラウドファンディングの中でも、購入型に特化したサイトです。開発プロジェクトが成功した場合、資金調達時に発表した約束に従って、商品のプレゼントや低価格での販売など、支援者への還元を行うことがルールとなっています。プロジェクトによって、支援の仕方はさまざまですが、支援金については、1人につき最低500円から設定できます。クラウドファンディングが資金調達しやすい大きな理由のひとつは、一人が少額から支援できることで、Makuakeでも一人当たり数千円から1万円前後の支援が多く、全プロジェクトの平均調達額は約250万円となっています。支援額が少ないので、仮にリターンが計画通り完璧でなかったとしても、一人の人間が受ける痛手はそれほど大きくはありません。
Makuakeでは、専門のキュレーターがプロジェクト起案者の相談にのり、細かな疑問点を解消するなどして正式に申請へと進みます。そして正式な審査のうえ、合格したプロジェクトのみがクラウドファンディングを行えるという仕組みです。
Makuakeの魅力
つづいて、 Makuakeの魅力をプロジェクト起案者と支援者の両側から解説しましょう。
プロジェクト起案者にとっての魅力
短期での資金調達が期待できる
Makuakedでは、審査を通過し、必要な準備が整えば、早々にプロジェクトを公開して資金調達を開始できます。そしてプロジェクトによっては、わずか数日の間に目標金額を達成したり、目標を大きく上回る金額が集まったりするケースも少なくありません。すべてではありませんが、これほど短期間で資金調達できる方法は、そう多くはないでしょう。
本来なら開発が難しいプロジェクトに挑戦できる
資金不足が理由で、本来なら諦めざるを得なかった夢や計画に挑戦できるのが、Makuakeの大きな醍醐味です。
新たな顧客が開拓できる
Makuakeでプロジェクトを公開すると、多くの人の目に触れるので、認知度が広まると同時に、新たな顧客を発掘できることが多いです。すると、プロジェクト以外のサービスや他の商品の売上アップにつながることも期待できます。
支援者としての魅力
起案者とともに夢を追える
支援者としてのMakuakeの大きな魅力は、何といっても起案者の夢の実現に向けてともにワクワクする体験が得られることでしょう。開発が成功した際には、喜びを分かち合い、得も言われぬ達成感を味わうことができます。
希少価値のあるリターンが受け取れる
支援者は、市場に正式にリリースされる前に、完成したてのプロダクトや新サービス、あるいは何らかの権利をリターンとして受け取ることができます。支援者にのみ上乗せされる特典がつくこともあるので、独特のお得感が味わえるメリットもあるでしょう。
Makuakeの注意点
つぎに、Makuakeに関して注意するべきことにも触れておきましょう。
プロジェクト起案者の注意点
審査に通るとは限らない
当然ですが、審査がある以上、確実にパスできるとは限らず、その段階で却下されてしまう可能性は十分にあります。Makuakeも成功がおぼつかないプロジェクトを公開してしまうと、多くの支援者に損失を与えて信頼を失ってしまう恐れがあるからです。
正式な審査基準は公開されていませんが、「アタラシイ」と「挑戦」や「ストーリー」があり、法令を遵守して、社会通念上、不適切な面がないか、などは基本方針により最低限の条件となるようです。
目標額に達しない場合がある
Makuakeで公開したからといって、必ずしも期間内に目標の金額が調達できるとは限りません。それでも、「All in型」で契約している場合は、集まった額からMakuakeが手数料を差し引いたうえで、その残りが起案者の手に渡ります。しかし、「All or Nothing型」の場合は、全額支援者に払い戻されて、1円も手元には残りません。
支援者の注意点
プロジェクトが実行されない場合がある
上述のように、「All or Nothing型」で目標金額に到達しない場合は、プロジェクトが実施されずに終了してしまいます。
リターンに不備がある恐れもある
開発に成功したといっても、実際にリターンを受けてみると動作不良があったり、壊れやすかったりすることもあります。あまりに酷い場合は、起案者との話し合いか、Makuakeに相談して解決することになるかもしれません。
まとめ
Makuakeは、やりたいことやどうしても叶えたい夢があったり、社会や次世代にとって有意義なプロジェクトを実現させたかったりする個人や企業の社員たちにとっては、大変希望のもてるサービスです。
クラウドファンディング全体の市場規模は、ますます拡大していく傾向が強いため、今後もMakuakeからあまたの支援者を魅了するようなプロジェクトが、数多く誕生するであろうと期待できます。
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