物流倉庫における保管の意味や方法について紹介いたします。
保管は、物流の6大機能のうちの1つです。
- 輸送および配送 2. 保管 3. 包装 4. 流通加工 5. 荷役(にやく) 6.情報処理
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保管とは
保管とは、主に物流倉庫において、荷主から預かった荷物を出荷指示があるまでの期間、在庫管理することを意味します。
管理というのは、ただ単に荷物を倉庫内に置いておくということではありません。温度や湿度の調整、防虫、防カビといった商品価値の低下や劣化を防ぐ対策を施すと同時に盗難被害に遭わないためのセキュリティ管理も行います。
保管の方法
物流における保管では、預かった荷物をどのような配置で管理するかも、極めて重要となります。保管は、いずれ出荷することが前提のため、指示があった際に、よりすみやかに、より少ない手間でピッキングできるようにする必要があるからです。
具体的には、「ロケーション管理」と呼び、3種類の方法があります。
- 固定ロケーション
- フリーロケーション
- ダブルトランザクション
ロケーション管理について、詳しくは下記記事を参照ください。
固定ロケーション
商品の種類によって保管する場所を特定するのが、固定ロケーションです。どこに何があるかが明確になるので、全ての作業員にわかりやすく、いちいち探す手間が省けるというメリットがあります。
しかし、空いたスペースがあっても他の商品を収納できず、新しい商品が届くたびに、奥から古い商品を取り出して入れ替えなければならないのが、デメリットです。その際に、作業スペースを確保しなければならない点も課題となります。
フリーロケーション
荷物が届いたら空いている棚にずい時収納するのが、フリーロケーションです。製造時期ごとにまとめられて、商品の種類もバラバラのため、新旧の取り違えや誤出荷の心配が少ないです。位置の特定が難しいので、どこに何があるかがわからなくなるリスクがあります。
ダブルトランザクション
ピッキングするスペースは、固定ロケーションにし、在庫保管するスペースはフリーロケーションにするという融合型が、ダブルトランザクションです。用途に合わせて両者の長所が活かせるので、倉庫スペースに余裕があれば、導入すると非常に有効です。
保管に重要な物流センター
大変基本的なことですが、保管業務が行われるのは、物流倉庫というのが一般的な解釈かもしれません。しかし現在は、それと似た言葉で物流センターの方が、幅を利かせている傾向にあります。物流倉庫は、単に「保管」だけ行う倉庫を指します。一方、物流センターは保管業務に加えて、輸送、荷役、包装、流通加工といった物流の総合的な機能を兼ね備えているのが、特徴です。
物流センターには大きく分けると、4つのタイプがあります。
- TC(トランスファーセンター)
- DC(ディストリビューションセンター)
- PDC(プロセスディストリビューションセンター)
- FC(フルフィルメントセンター)
それぞれについて以下に解説しましょう。
TC(トランスファーセンター)
4つの中では、例外的に在庫機能を持たない物流センターで、通過型物流センターといわれます。一旦荷物は預かるものの、そのまま商品を中身や出荷先に合わせて仕分けし、終了次第遅滞なく出荷するという目的で利用されます。
DC(ディストリビューションセンター)
在庫型物流センターとも呼ばれ、保管が主たる機能となる物流倉庫にもっとも近いタイプです。ただ倉庫との大きな違いは、倉庫自体の敷地や建物の一部に、トラックの積荷スペースや搬入口があり、輸送機能をもち合わしている点です。
PDC(プロセスディストリビューションセンター)
流通加工・在庫型センターと呼ばれ、上記のDCに加工機能が追加されたタイプになります。主に生鮮食品を保管しつつ、必要に応じてその場で加工のうえ出荷するという役割があります。他にも家電製品や精密機器など専用機器と多数の作業員を使って組み立て加工を行うケースもあります。
そのため、他のタイプとは異なる厳密な温度管理や防塵、防カビなどの設備を持つのが特徴です。
FC(フルフィルメントセンター)
大手通販会社が提供するフルフィルメントサービスを担う施設です。フルフィルメントとは、ECモールに出店する企業やショップなどの商品を在庫として預かり、受注から、梱包、出荷、カスタマー対応までを代行するというものです。取り扱う商品数が膨大となるため、広大な敷地に超大型施設として建設される傾向が、強いです。
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