サプライチェーンとは何かをわかりやすく説明!物流やロジスティックスとの違いも一緒に解説

サプライチェーン

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「サプライチェーンをわかりやすく説明すると何?」
「サプライチェーンの全体像を知りたい」

このような疑問にお答えします。

サプライチェーンは、製品が購入者に届くまでのネットワークを指す言葉です。そこには物質的な経路だけでなく、情報も含まれます。しかし、これだけでは意味が掴めないですよね。

そこでこの記事では、サプライチェーンの概要などをわかりやすく解説します。順番は以下のとおりです。

  • サプライチェーンの概要
  • サプライチェーンの抱える問題
  • 物流やロジスティックスとサプライチェーンの意味の違い

この記事を参考にすれば、サプライチェーンの概要と言葉の意味合いなどが把握できるようになります。

そして、これからネットワーク構築をするうえで考慮する要点がわかるようになるでしょう。

ぜひ最後まで読み進めてください。

目次

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サプライチェーンの概要をサクッと解説

サプライチェーンとは、原材料調達と製品の生産、流通、販売に関わるすべての個人や組織の活動、および技術を含めたネットワークを指します。その中には、サプライヤーからメーカーに原材料の配送、また最終的な消費者に商品を配達する物流も含まれています。したがって、サプライチェーンは、商品の生産、保管、流通、消費までを大きな括りでまとめた言葉です。

具体的にサプライチェーンには以下のようなステップが含まれます。

  • 原材料の調達
  • 原材料から部品を作成
  • 部品を組み合わせて製品を製造
  • 製造した製品の保管
  • 納品先からの注文と製品の
  • 発送
  • ECサイトや店舗での販売
  • 消費者への配達
  • カスタマーサポート・返品サービス

これら上記のすべてを含めてサプライチェーンです。

サプライチェーンは、列挙したプロセスを無駄なく、効率よく、柔軟性のあるものにすることが求められます。

サプライチェーンの抱える問題

次にサプライチェーンの抱える問題について紹介します。

現在のサプライチェーンは国内で収まる規模ではなく、複数の国に跨って構築されています。

そのため、以下のようなリスクがあります。

  1. 自然災害やパンデミックなどの環境的リスク
  2. テロや情勢不安などの地政学的リスク
  3. 原材料の価格変動による経済的リスク

それぞれ確認していきましょう。

1. 自然災害やパンデミックなどの環境的リスク

サプライチェーンは、自然災害やパンデミックなどの環境的リスクの影響を受けやすいです。

そもそも日本は災害が多いため、地震や台風の影響で流通網や生産に支障が出るのは珍しくありません。

2011年の東日本大震災では、自動車の生産が大きな影響を受けました。2019年の台風19号による大雨では、複数の川が氾濫し、工業地帯が水浸しになって操業ができないという深刻なダメージを受けています。
もちろん、これらの自然災害によるリスクは、国内だけの話ではなく、海外展開している場合も当てはまります。

2. テロや情勢不安などの地政学的リスク

紛争や政治的に不安定な地域にサプライチェーンが関わっていると、特定の製品や原料の確保ができないケースがあり、地政学的なリスクが高まります。

そのため、情勢が不安定になるたびに、確保できるものができなくなり、生産がストップしたり、価格が高騰したりします。しかも、地政学的リスクはいつ頃起きるのか予測が困難です。

また、地政学的リスクは、中国のロックダウンや、ロシア・ウクライナ紛争のような大規模なものに限定されません。従業員のストライキの影響を受けるケースもあります。今までに海外で部品を供給する工場がストライキをした結果、生産がストップしたというニュースが度々報道されました。

したがって、海外から原材料を調達する場合は、現地の地政学的リスクへの対策が必要です。

3. 原材料の価格変動による経済的リスク

仕入れ価格の変動もサプライチェーンの経済的リスクとしてあげられます。

日本国内で調達できる資源は限られており、海外から調達しないといけない原材料の価格が高騰すると、サプライチェーン全体に大きな影響があります。

当然、販売価格を引き上げた場合は、予定していた量が売れなくなることもあり得ます。原材料の価格が変動しても、影響を最小限にできるように調達先を複数確保しておく必要があります。

物流やロジスティックスとサプライチェーンの違い

この章では、物流やロジスティックスといった用語の説明とサプライチェーンとの違いを説明します。
順番は以下のとおりです。

  1. 物流は活動
  2. ロジスティックスは計画と実行
  3. 物流とロジスティックスはサプライチェーンの要素

3つとも似たような意味合いで使われる言葉です。そのため、意味をはっきり区別できるように要点を説明します。

1. 物流は活動

サプライヤーやメーカー、販売者をつなぐのが物流であり、モノを運ぶ活動を指します。もちろん、サプライチェーンに物流も含まれています。

大抵のサプライチェーンには、以下の事業者やプレイヤーが含まれます。

  • 材料メーカー
  • 商品の製造者
  • 卸業者
  • 小売販売店
  • 消費者

これらの企業や個人の取引でやり取りされる商品を運ぶのが物流です。

したがって、物流とはサプライチェーンのなかで事業者やプレイヤーをつなぐ接着剤やコネクターとしてイメージするとわかりやすいでしょう。

2. ロジスティックスは計画と実行

ロジスティックスとは、商品の効率的な輸送と保管の計画、および実行するプロセスを指します。

ただし、一般的にいわれるムダの削減や効率の追求だけでなく、ロジスティックスで重要となるのは情報の一元管理です。そのため、各部署での情報共有のためにシステム化や仕組み化が必須となります。

また、ロジスティックスは計画を立てる企業によって形が異なります。ロジスティックスの対象は、それぞれの企業単位であり、サプライチェーンのように原材料生産から消費までを含めた大きな括りではありません。

例えば、消費者に商品を売る小売業であれば、顧客ニーズに合わせて無駄のない在庫管理や調達計画。そして、計画を実現する手段がロジスティックスになるでしょう。

対して、商品を作る製造業の場合は、原料の調達量や納入先からの注文に対して、迅速な対応をするための生産と保管、また発送を効率化するのがロジスティックスに該当します。

そして、列挙した対応をそれぞれの部署単位でバラバラにするのではなく、情報を一元管理できる仕組みを作り、効率的に実行するのがロジスティックスです。

まとめるとロジスティックスとは、企業単位で人や原材料、在庫、設備などのリソースを最適化することです。

3. 物流とロジスティックスはサプライチェーンの要素

前述したように、サプライチェーンは原材料の調達から顧客に製品を届けるまでのネットワークを指すため、物流とロジスティックスも含まれています。

しかし、3つの用語の意味する内容は異なります。簡潔に列挙すると、それぞれが目指すものは以下のように違います。

  • 物流 : 極力ムダを省いた運送
  • ロジスティックス : 必要に応じた在庫(生産)計画と実行力
  • サプライチェーン : 需要に応じて必要な商品を効率的に消費者に届けるネットワーク

そして、メーカーや物流業者、小売業などそれぞれが連携を組み、最適化した供給網を作り、管理するのがサプライチェーンマネジメントです。

グローバルサプライチェーンとは?

グローバルサプライチェーンとは、商品やサービスを調達・供給する目的で、複数の大陸や国にまたがることができるネットワークのことです。グローバルサプライチェーンには、地球を横断する情報、プロセス、リソースの流れが含まれます。

グローバルサプライチェーンとローカルサプライチェーンの違いとは?

グローバルサプライチェーン

グローバルサプライチェーンでは、低コストの国からの調達を利用します。これは、自国よりも人件費が安く、生産コストが低い国から製品やサービスを調達することです。グローバルサプライチェーンは通常、バイヤーである自国の組織からサプライヤー階層を経て、世界の他の地域に位置するサプライヤーに至る流れになります。

ローカル・サプライチェーン

ローカル・サプライ・チェーンは、自組織の地域内にあるサプライヤーを最適化することを目的としています。場合によっては、「自国産」のサプライ・ルートを活用することも考えられます。つまり、サプライチェーンに供給されるすべてのサプライヤーは、お客様の組織が拠点を置く国内に存在するか、またはサプライチェーンがお客様の組織にさらに近い場所にあることを意味します。同じ州、都市、地区内にある場合もあり、原材料から消費者までのサプライチェーン全体をより明確に把握できるようになります。

しかし、グローバルサプライチェーンにはプラスとマイナスの両方があり、総陸揚げコストまたは総所有コストは常に真のコストとして考慮されるべきです。

今後のサプライチェーンの在り方

サプライチェーンとは、商品の材料調達から消費者までを含めたネットワークです。

今まではより効率的なサプライチェーンが重要視され、海外から安く原料や商品を調達することでした。そのため、従来のサプライチェーンは、効率性のみが追及されていた傾向がありました。

しかし、効率性を追求しすぎたため、柔軟性が失われていることが度重なる自然災害や人災ではっきりしました。

今日ではサプライチェーンの抱えるリスクを認識しつつ、効率だけでなく予期せぬ事態になった際にも機能する供給網の構築が必要となっています。


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