
コスメ関係の商材を取り扱う事業者様にとって、化粧品の保管や在庫管理、同梱作業は顧客満足度に直接影響を与える重要作業です。とはいうものの、適切な保管環境の整備や、繁忙期の業務負担に悩まれる場合も多いのではないでしょうか。化粧品は、時期ごとの出荷量が大きく異なり、流通加工業務の幅が広いため、マンパワーがいります。
本記事では、化粧品物流の効率化や、業務のキャパを底上げする発送代行サービスの選び方について解説します。物流業務の見直しやアウトソーシングを検討する際にぜひご活用ください!
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目次
化粧品物流とは

化粧品物流とは、化粧品を適切に保管し、注文客に元へ迅速に届けるための仕組みです。そのためには、ノウハウだけでなく、温度管理や衛生管理も求められます。
また、個別対応やイベントに合わせて、ラッピングや同梱作業で柔軟な流通加工体制が必要です。そのうえ、ラベルの貼り換えや容器の入れ替え作業をする場合は、化粧品製造業許可(包装・表示・保管)を取得しないといけません。
したがって、化粧品物流は、保管に適した設備や取り扱い実績、専門的な作業を行う場合は許可も求められる特殊な物流といえます。
化粧品物流の6つの特徴

化粧品物流の特徴について6つ紹介します。
- 専門的な流通加工には許可が必須
- 最適な温湿度管理
- 製品のトレーサビリティ(追跡可能性)
- 一部は危険物として取り扱いが必要
- 柔軟性な流通加工体制
- 納品先が多種多様
それぞれ詳しく見ていきましょう。
専門的な流通加工には許可が必須
一部の化粧品物流では「化粧品製造業許可(包装・表示・保管)」がないといけません。前述のように、化粧品の容器の入れ替え、ラベルの貼り換え作業をする場合です。これには、化粧品の裏面表記に誤りがあり、訂正ラベルを貼る作業も含まれます。
このような許可が必要なのは、化粧品が医薬品医療機器等法の適用対象だからです。もちろん、すべての化粧品物流で許可が必要なわけではありません。国内で他社が製造した化粧品を卸売、小売する場合には許可は必要ありません。
つまり、専門的な流通加工をしない場合は、許可がなくても化粧品を扱うことは可能です。
最適な温湿度管理
化粧品の保管には、温湿度管理が必須です。温度変化が少なく、直射日光の当たらない常温(15~25℃)が保管に好ましいとされるからです。そのため、化粧品の品質維持には、高温や低温、激しい温度変化がない環境を整えましょう。
また、化粧品の形状や成分などによって、適切な保管方法が異なる場合もあるため、全て同じ環境ではいけません。それぞれの化粧品に合わせてベストな環境で保管が必要です。
製品のトレーサビリティ(追跡可能性
化粧品は、体に塗ったり、吹きかけたりするため、何らかの問題が見つかった場合に、購入者や納品先を把握することが求められます。この際に、製品の履歴を追跡できるトレーサビリティがあれば、対象がすぐに特定でき、問題が大きくなる前に商品の回収や交換が可能です。
このような追跡を可能にするには、製造ロットや使用期限の管理をして、商品の流れ(いつ・どこに・製造ロット*****)を把握できるシステムの運用が前提となります。
一部は危険物として取り扱いが必要
一部の化粧品は、危険物として取り扱わないといけない場合があります。
対象となるのは、アルコールやアセトンなど引火性の成分や高圧ガスを含んでいる化粧品です。このような化粧品は、法律では危険物であり、専用の危険物倉庫で保管しなければいけません。また、保管数量や取扱方法に関する規制もあり、自治体ごとに定められた条例にも個別に対応が求められます。
柔軟性な流通加工体制
化粧品は、イベントによって需要が伸び、同じタイミングで流通加工作業も増えるため、柔軟性が求められます。特に、クリスマスやバレンタインデーでは、受注だけでなく、プレゼントとしての需要が急増します。そのため、ラッピングや季節限定の特別なセット組みなどに対応しないといけません。
つまり、イベントに備えて、流通加工の体制を柔軟に変える必要があります。
納品先が多種多様
化粧品の納品先は、多岐に渡り、発送先がすべて一般の消費者とは限りません。
特に、手広く取引をしている場合は納品先が以下のように広がります。
- 直営店
- 小売店
- 一般消費者
このように販路が広いと、納品先に合わせた発送方法の変更が必要です。直営店や小売店のBtoB向けでは専用ラベルの貼付、パレット規格の指定など、納品ルールが定められている場合が珍しくありません。
先方のルールをしっかり把握して、それぞれの納品先が求める形で発送できる体制が必要です。
物流倉庫での化粧品物流の流れ

化粧品物流の一般的な流れは、以下のようになります。
1. 入荷検品 | 届いた化粧品の種類や数量、破損や欠陥の有無をチェック |
2. 流通加工 | 許可が必要な作業:検品・包装・表示 容器の詰め替え、ラベルの貼り直しなどを行う 国内市場に出せるか出荷判定をする |
3. 保 管 | 温湿度管理をして化粧品の品質・劣化を防止 |
4. ピッキングと出荷検品 | 受注があったら化粧品を集めてくる 品質や仕様をチェック |
5. 同梱と梱包 | カタログや試供品などを商品と同梱 ラッピングなどの個別対応の作業 商品特性に適した緩衝材で梱包して破損や劣化を防止 宛名や住所、発送物に不備がないか確認 |
6. 出荷と配送 | 運送業者に商品を引き渡し 顧客の元に配達 |
7. 返品対応 | 配達後に商品の不備や顧客からの不満による対応 返品された化粧品の品質をチェックし、交換や返金処理を行う 返品や交換に関するデータは改善材料 |
太字になっている部分の業務量が多く、化粧品物流では課題となりやすい部分です。化粧品物流は設備や許可だけでなく、人手が必要な作業が多く、規模拡大の際にはネックとなる可能性が大きいかもしれません。
もちろん、前述したように国内メーカーや卸売業者から化粧品を仕入れる場合は、許可が必要な専門的な流通加工はありません。それでも、手間のかかる作業が多く、効率化や社内リソースを節約するには物流業務のアウトソーシングがお勧めです。
化粧品物流の3つの課題

化粧品物流の主な課題をあげると、以下の3つになるでしょう。
- 繁忙期の負担が大きい
- 流通加工のコストが増加しやすい
- 扱いにはノウハウや知識が必要
化粧品は、贈り物としての需要が高い商材であるため、一年で何度も需要が極端に増えて、業務が圧迫され、現場のスタッフに大きな負担がかかります。
特に冬は贈り物としての受注が増えるため、化粧品の出荷量が大幅に増加。同時に、ラッピングやメッセージカードの同梱など個別対応の作業にも対応しないといけません。当然、スタッフの業務負担が増え、臨時スタッフを採用する場合には、教育や人件費などの手間とコストも増えます。
以上のように化粧品物流では、時期的な需要と個別対応が重なり、マンパワーが必要です。
そのため、化粧品物流では、設備や許可は前提条件であり、コスメ関連の扱いに慣れた現場がないといけません。しかも、規模拡大するに併せて、負担をどう軽減するかが大きな課題になってくるでしょう。
社内で対応しきれない化粧品物流は外部委託
前述のように化粧品物流では、専用の保管設備や柔軟な流通加工、場合によっては許可が必要です。設備や許可は対応しやすいものの、柔軟な流通加工の体制を整えるには人材の確保が大きな課題になるのではないでしょうか。
そこで、化粧品の取り扱いに慣れた外部の物流倉庫に業務委託をする方法もあります。外部に委託すれば、設備投資や人材採用をしなくても物流体制の強化が可能です。また、社内リソースをコア業務に集中させることもできます。
化粧品物流を委託するメリット

社内のリソースが不足してきたら、外部委託を検討してみてください。
外部委託には、以下のようなメリットがあります。
- 人手不足を解消できる
- 物流品質が向上する
- 土日祝の出荷体制ができる
- コア業務に集中できる
- トータルコストの削減
まず、繁忙期に臨時スタッフが不要になり、採用や教育にかける手間がなくなります。物流会社は、設備や環境が整っているため、物流品質が向上します。
土日祝でも出荷できるため、スピーディーに顧客に商品を提供できて満足度も高まるでしょう。物流業務をすべて委託した場合、社員は商品企画や既存顧客のフォローなどのコア業務に専念できます。つまり、設備や人員を追加しなくても業務効率を上げられます。固定費の一部を変動費になり、トータルでコスト削減になるでしょう。社内に物流業務の専用設備や専任スタッフがいる場合は、対応できない量だけを委託すること可能です。
委託先を選ぶ6つのポイント
委託先を選ぶポイントは6つあります。
化粧品物流の豊富な実績 | 品質管理や流通加工など業務に十分なノウハウがある 化粧品を扱う際のミスやトラブルを防止する仕組みがある | |
化粧品の保管に適した設備 | 直射日光の当たらない常温(15 ~ 25℃)で保管 防塵、防虫、防鼠のための仕組みがあればベスト | |
トレーサビリティの仕組み | 商品の生産から配達までの流れを追跡できる 在庫や輸送中の商品の位置が把握可能 | |
専門的な流通加工ができる許可を保有 | 専門的な作業をする場合は「化粧品製造業許可」や「医薬部外品製造業許可」が必要 適切な許可を取得している物流業者でないと対応不可 市場出荷判定済みの化粧品を扱う場合は許可不要 | |
販促同梱物に柔軟な対応可 | サンプルやカタログなど同梱する販促物への対応 | 社内対応と同等の作業が可能か確認する |
物流拠点が好立地 委託先の立地が利便性に適している | 顧客の多いエリアに倉庫があると配送コストを下げ、配送時間も短縮 ECでの取引は配送スピードが重要 |
列挙した6つポイントで半分以上満たしている委託先であれば、業務効率を引き上げることができるはずです。まずは、化粧品物流に関する実績と保管設備、流通加工の体制から確認していけば優良な委託先が見つかるでしょう。
発送代行サービスはMOTOMURAに
化粧品の出荷や流通加工は、規模が小さいときは社内のリソースで対応可能です。しかし、件数が増えていくと、手間やコスト負担が無視できなくなります。特に、都内や首都圏では、ビジネスを展開する場合は賃料や人件費の上昇も考えないといけません。
そこで、埼玉県志木市に物流拠点がある株式会社MOTOMURAの発送代行サービスをお役立てください。都内と比べて、コストを抑えた配送費と保管料で発送作業や在庫管理にかかる手間を大幅に軽減できます。当社に委託して頂ければ、出荷量の増加や出荷変動にも対応できます。また、商品開発や営業、マーケティングなどのコア業務に専念できるようになるでしょう。
発送代行サービスによるコスト削減や効率化をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。1坪から商品のお預かりや、繁忙期だけのご利用も可能です。
化粧品物流は専用設備とノウハウが不可欠:まとめ
化粧品物流は、保管設備や複雑な同梱作業が求められます。また、専門的な流通加工をするには許可が必要です。これらをすべて社内対応すると、自社リソースの大部分を物流業務に振り分けないといけなくなるでしょう。
そこで、一部の物流業務をアウトソーシングして、繁忙期であっても迅速に顧客へ化粧品が届けられる体制を検討してみてはいかがでしょうか。アウトソーシングは、化粧品の保管や在庫管理、顧客ごとに合わせた配送までを一括で委託できるサービスです。紹介した内容を参考に、自社に最適なパートナーを見つけて、物流体制の改善を進めてください!