物流代行とは?EC物流を最適化させる物流代行のメリットと業者選定時のポイント

物流代行とは

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御社の物流業務はスムーズかつ適切に遂行されていますか?

近年EC市場は需要が大幅かつ急速に拡大しており、物流業務が逼迫してしまう企業も多くあります。

「物流スピードは早いのが当然」と言わんばかりの時代に販売機会を喪失しないためにも、販売企業にとって物流業務の改善は急務となっており、最近では物流業務をアウトソーシングする企業も増えています。

本記事では、時代の流れに乗り遅れない為にも知っておきたい物流代行についてフォーカスしていきます。

物流業者の2つの分類や物流業者を利用するメリットに加え、物流業者選定の際にチェックすべき7つのポイントについても解説していきます。

物流業務に課題を感じる方は、アウトソーシングも検討してみましょう。倉庫選びの資料としてもご活用ください。

物流代行とは

物流倉庫

物流代行とは、商品の梱包・発送や在庫管理など物流に関する業務を代行するサービスのことです。

物流業務をアウトソーシングする物流代行には、大きく以下の2つの分類があります。

  1. フルフィルメントサービスを活用する
  2. 3PLを活用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

フルフィルメントサービスを活用する

Amazonフルフィルメントサービス、楽天スーパーロジスティクスなどに代表されるのが、1つ目の分類であるフルフィルメントサービスです。

フルフィルメントについて、別記事のフルフィルメントとは?業務内容や外注メリットを詳しく解説!で詳しく解説していますが、簡単にお伝えすると「ECや通販サイトにおける受注から発送完了まで(顧客対応含む)」を任せられるのがフルフィルメントサービスです。

3PLを活用する

3PLとは「Third Party Logistics(サードパーティー・ロジスティクス)」の略で、第三者企業(これをサードパーティーと表現します)に物流改善を提案してもらい、物流業務を一元して任せることができるサービスです。

3PLでは物流センター業務・配送業務・情報システム業務の全てをプロ品質で任せることができます。

3PLについては別記事:3PL(サードパーティー・ロジスティクス)とは?重要性やメリットを解説で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

フルフィルメントサービス・3PLの違いは顧客対応の有無

3PLもフルフィルメントも物流業務をアウトソーシングできる点において相違はありません。

違いは3PLが物流業務に特化しているのに対して、フルフィルメントサービスでは決済業務・顧客対応も含めてアウトソーシングできる点にあります。

物流業務とあわせて、ノウハウも必要な顧客対応も安心して任せられるのがフルフィルメントである、と捉えられますが顧客との直接的な繋がりが無くなってしまうのはデメリットと捉えることもできます。

フルフィルメントサービスを利用する場合には、口コミ情報や顧客からの意見・問い合わせなどの内容を吸い上げ、商品開発やサービス改善に役立てていくことも考える必要があるでしょう。

物流代行を利用する7つのメリット

入出庫管理とは

フルフィルメントサービス・3PLのような物流代行を利用することで享受できるメリットは、以下の7つが挙げられます。

  1. 本業に人材を集中させることができる
  2. 倉庫スペースが不要になる
  3. 在庫管理もプロ品質で任せられる
  4. コスト(運送費・人件費・資材コスト・設備コスト・車両コストなど)が抑えられる
  5. 梱包作業の負担も軽減できる
  6. 誤出荷率を下げる
  7. リードタイムを短縮できる

それぞれ詳しく解説してまいります。

本業に人材を集中させることができる

物流業務は多くの物販業において、本業ではない業務ノウハウ・スキルが求められるもの。

物流代行を活用することで、物流業務に携わる人材の確保・育成が不要になるだけでなく、本業にマンパワーを集中させることができます。

倉庫スペースが不要になる

物流代行では在庫管理も含めて任せることができますから、在庫保管に必要な倉庫スペースを確保する必要がありません。

当然倉庫に必要な各種資材や機器も不要になりますから、大幅なコストダウンが実現できます。

フルフィルメントサービスでは在庫管理に関わるWMSなどのシステムもあわせて提供されるため、システム投資・管理コストもかかりません。

在庫管理もプロ品質で任せられる

在庫管理には多くの企業が様々な努力を強いられています。

保管するにあたり、温度や湿度の管理が必要な商材を扱う場合には、倉庫設備への多額の投資も必要ですが、物流代行を利用することでそうした投資も必要なく、安心して在庫管理を任せ、安定のクオリティで顧客の手元に商品を届けることができます。

運送・人件・資材・設備・車両コストが抑えられる

物流業務全般を任せられる物流代行を利用することで、運送費・人件費のほか、資材・設備・運送車両などにかかるコストも削減できます。

設備や車両など減価償却だけでなく、適宜メンテナンスをしなくてはならないものも、気にせず物流サービスが提供できるのは大きなメリットでしょう。

特に大きなコストともなる配送費は、別記事EC販売で高騰する送料を抑える5つのコツを紹介!でも詳しく取り上げていますが、物流代行により大幅にコストダウンが実現できます。

梱包作業の負担も軽減できる

ECに限らず物販業を営む上で大きな課題とも言える梱包作業の負担も、物流代行で省くことができます。

物流全般でなく、社内での梱包が負担になっているということであればセカンドパーティーとして一部だけ代行する梱包代行サービスを活用することもできます。
(別記事:梱包代行とは?代行業者を利用するメリットや検討時の注意点を解説!

誤出荷率を下げる

誤出荷は物流業においてもっとも避けたいトラブルですが、慣れない作業や負担が重なりすりると誤出荷率は上がってしまうこともあるでしょう。

物流業務のプロにアウトソーシングできる物流代行を活用することで、誤出荷率を下げることはできます。

それぞれプロとして蓄積されたノウハウや、これまでの経験を活かしたマニュアル、従業員教育が成された状態で委託できる物流代行のメリットでしょう。

リードタイムを短縮できる

受注から発送完了するまでのリードタイムは、年々短いことが当たり前となっています。リードタイムを短縮しながら確実に配送するには、様々な努力が欠かせません。

本業ではない部分での苦労を重ねることでマンパワーを消耗せず、物流代行に委託することで確実に顧客に求められるリードタイム改善を実現できるのもメリットとなるでしょう。

物流代行利用時の注意点

物流代行を利用することで多くのメリットがある、とお伝えしましたが、以下の点には注意が必要です。

  • 小規模事業者にとってはコストアップの可能性もある
  • カバーできない業務もある
  • 自社配送より柔軟性が下がる場合もある

近年の物流代行業者は、対応している業務内容も多岐にわたり、利便性が高まっています。とはいえ、様々な業者がありますから、中には「ギフト配送には対応していない」「商品と伝票以外の同梱はできない」といったことや、「流通加工は対応していない/別料金になる」といったケースもあります。

委託する際に必要な業務も請け負ってもらえるか確認することはもちろんですが、どこまでのサービスを求めるのかも明確にしておきましょう。

物流代行を利用する際にかかるコスト

物流代行サービスを利用する場合にかかるコストは、基本的には「固定費」「変動費」の2つがあります。

中には、全てをひっくるめてパッケージ料金でサービス提供している業者もありますが、それぞれかかるコストは業者によって異なりますので、以下を目安としてご検討ください。

固定費

固定費としてかかる費用は、以下の2つが挙げられます。

  • システム料:システム利用料で相場は2~3万円程度
  • 保管料:利用する倉庫スペースに応じた基本料金

在庫保管するにあたり、温度管理・湿度管理などが必要なな場合には別料金が追加されることもあります。システム料として計上されていないが、保管料にシステム料が含まれるケースもあるので詳細に内容を確認しましょう。

また保管中の商品がない場合でも、在庫データの維持管理でシステム料が必要になる場合もあります。

変動費

変動費としてかかる費用は以下の3つがあります。

  • 入庫費用:入庫する数量毎や箱単位の料金設定などケースバイケース
  • 梱包費用:1梱包あたり500円が相場
  • 発送費用:60サイズで400~500円・120サイズで600~700円が相場

発送費用についてはメール便などは梱包費用が抑えられるケースも多いですが、ギフト配送などは追加料金になるケースもあります。また梱包時にチラシやサンキューレター、試供品の同梱を依頼する場合には、対応していない業者もありますし、別料金となるケースもあるので事前確認が必要です。

参考:発送代行にかかる6つの費用とは。【選定時にチェックすべきポイント】

拡大しつづけるEC物流が抱える課題は物流代行で解決できる

物流の増加の原因としてあげられるEC物流は、今後も更に市場拡大が見込まれる分野です。ファーストパーティー(全ての工程を自社対応する)の企業においては、EC物流の増加に対応しうるだけの人材確保だけでなく、作業工程の見直しも含めた物流改善が急務となるでしょう。

増加する物流量や消費者に求められる物流スピードに対応するための対策をとるのは、かなりのコストと人的資源も必要で、対応しきれず販売機会を損失してしまうことも考えられます。こうした企業を支えるのが、EC物流代行です。

EC物流代行を請け負っている業者の中には、受注処理から出荷完了後のカスタマー対応まで全てを請け負っている業者もあります。そうした業者を頼ることで、スピード感あるEC物流を適切・確実な形で実現することも叶います。

今、消費者が求めるEC物流は正確さは大前提でありつつも、とにかくスピード感が重視される傾向にありますので、物流代行業者が蓄積している物流ノウハウ・スキルを活用することで顧客満足度を向上させ、顧客とのエンゲージメントも向上させることが可能なのです。

EC市場は順調に拡大し物流代行ニーズも拡大が予想される

2019年・2020年の経済産業省の物販系・サービス・デジタル分野全体の市場規模のデータ分析をみると、2019年が19.3兆円、2020年が19.2兆円と横ばいでしたが、EC物販系分野に限ってみると21.71%とかなり高い成長水準であったことが伺えます。

これは国がICT(インターネット通信を介する物・サービスの取引)を推進していることと、スマートフォンの普及、新型コロナ禍で外出が自由にしずらい環境にあったことがそれぞれ波及した結果、EC物流が急成長していると考えられます。

BtoBよりもBtoCビジネスに強いECですから、市場拡大とともに物流業務が逼迫することは必然の流れということで、今後も更に成長していく市場であるということも想定できるのです。

物流代行業者を選ぶ時に見ておくべき7つのポイント

物流代行業者を選ぶとき、どのようなポイントをみておくと良いか、7つのポイントをリストアップしましたのでご覧ください。

  • 物流業務を内製化するよりコストダウンできるか
  • 細かな梱包指定などどこまで対応してくれるか
  • 誤出荷率はどの程度に抑えられているか
  • 情報セキュリティ体制は万全か
  • 出荷数に緩急があっても対応可能か
  • 問い合わせなどの場合の対応は良いか
  • 単純な請負ではなく委託主に寄り添ったサービスであるか

それぞれ詳しく見ていきましょう。

物流業務を内製化するよりコストダウンできるか

内製化するほうがコストダウンできる事業規模の場合、物流代行を委託する必要はないでしょう。

また内製化した場合より高いコストであれば、委託するまでもないので、見積もりと内製した場合のコストで比較すると判断しやすくなります。

細かな梱包指定などどこまで対応してくれるか

「ギフト配送にこだわり顧客満足度をあげたい」
「リピート率を向上させるため、サンキューレターを同梱したい」
「興味のありそうな他の商品も試して、購買意欲を掻き立てたい」

といった場合、ギフトラッピングへの対応ができる業者を選んだり、同梱への対応可否についても確認しておく必要があります。

対応してくれる場合であっても別料金となる場合もあるので、サービス内容と料金について事前に確認しておきましょう。

誤出荷率はどの程度に抑えられているか

的確・確実・正確であることは物流代行業者に委託する最大の目的とも言える部分。

委託先を検討する場合、これまでの実績とあわせて、誤出荷率はどの程度なのかもあわせて確認しておきましょう。

情報セキュリティ体制は万全か

EC物流は顧客の個人情報もあわせて委託業者に引き渡さなくてはなりません。

ECでなくBtoBであっても、顧客の情報を漏洩してしまうようなことがあれば、信頼失墜に直結してしまいます。

システム的な情報漏洩だけでなく、伝票の誤配送なども含めて対策はとられているのか、これまでそういった事故はなかったのかしっかり確認しておきたいポイントです。

出荷数に緩急があっても対応可能か

セールやキャンペーンで急激に販売数が増加する、ということは物販業ではよくあること。

物流代行業者に委託した場合、そうした緩急のある状態でもスムーズに対応してもらうことはできるのか、ということも事前にチェックしておきましょう。

問い合わせなどの場合の対応は良いか

何かトラブルがあったり、商品状態を確認しなくてはいけない、といったようなときの対応はどうなっているのか、確認しておくことは重要です。

契約前から問い合わせをしたときの対応スピードや、受け答えなど違和感を感じる部分がないか確認してみてください。

単純な請負ではなく委託主に寄り添ったサービスであるか

問い合わせ時の対応だけでなく、商品にあった保管方法の提案、顧客満足度をUPさせるための同梱対応の提案や、梱包方法など委託主に寄り添ったサービスを提案してくれる業者もあります。

コストを優先する場合には細かなサービスは期待しないで委託することも考えられますが、顧客満足度をUPさせるための工夫があればリピート購入につながったりすることもあるでしょう。

そうしたサポートもしてくれる3PLもありますから、目的にあった業者を選定することも大切なポイントです。

参考:EC事業者が物流倉庫を選ぶ際に注意すべきこと|自社運営と外部委託の比較

まとめ

物流代行とはどういったサービスなのか、また利用することで生まれるメリットや、業者選定時のポイントなどもあわせてお伝えしてきました。

物流代行委託にかかる費用は業者による部分、事業規模によっても大きく変動はするものの、提供してほしいサービスとあわせて検討していただくことで、物流改善に役立つのが物流代行です。

こちらでお伝えしてきた情報をもとに、御社にとって最適な物流最適化のための選択をしていただくことができれば幸いです。

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株式会社MOTOMURA

○基本情報

会社名株式会社MOTOMURA
所在地埼玉県朝霞市上内間木713-1
電話番号0120-612-675
設立年1971年4月

○株式会社MOTOMURAのポイント

当社は埼玉県朝霞市に本社を構え、東京近郊に3つの物流センターを持つ物流企業です。

小ロットや小規模の保管発送代行、スポットの発送代行も可能です。繁忙期やイベントによる急な出荷量増大にも柔軟に対応でき、保管・流通加工・配送までワンストップでのサービス提供が可能です。

サービス内容
発送代行在庫管理・梱包・発送・返品・チラシ同梱・ギフト包装対応
流通加工ラベル貼り・糊付けなど手作業が必要な作業を100名の常駐スタッフが対応
キッティングデジタル機器の初期設定と梱包
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この記事の著者について

MOTOMURA物流編集部

MOTOMURA物流編集部

物流の基本や改善ノウハウなど、物流担当者が知っておきたい様々な情報を配信している部署です。


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